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次の日の目覚めは、いつもよりも落ち着いていて。
たった1回の電話だけで、こんなに私を癒してくれる廉くんはすごい。
そんなことをぼんやりと考えながら、カーテンの外、今日も眩しい太陽の光を浴びる
今日も、廉くんの優しさを胸に、頑張ろう。
君に朝の挨拶をしておこうと思って、ケータイを手に取った
すると、既に君からメッセージが届いていて、ちょっとだけ胸が高鳴る
「おはよ」
「俺今日、図書館行きたい」
廉くんからのメッセージは、かなり唐突だった。
図書館、って。急に？
「おはよう廉くん」
「図書館、どうして？」
相変わらずすぐに既読がついて、またどきりとする
「読みたい本あって」
「今から一緒に行かん？」
読みたい、本。
あっという間に返ってきた返事に、少しばかり戸惑った
廉くん、読書のイメージないけどな。
「Aも勉強できるし、俺も本読めるし。どう？」
続けて送られてきたそんな文で、気がついた
本が読みたいなんて、嘘。
図書館なら一緒にいられる。そう思った君の、優しい嘘だ、って。
「お母さんたちに聞いてみるね」
廉くん、ありがとう。
私は最後の希望を持って、リビングに向かった
「どうしたんだ、A」
「うん、あの、」
部屋に入った瞬間に向けられた視線に、少し怖くなる
だけど、聞かなきゃ。
「……今から、ちょっと図書館で、勉強してきてもいいかな、」
「図書館？」
「そう、調べたいことある…し。集中力がなくなってきちゃったから、」
両親が顔を見合わせて、その沈黙を、怖いと思った
しばらくして、お父さんが口を開く
「……まあそういうことなら、いいだろう。遅くならないようにしなさい」
「……え、うん、わかった、」
まさか許可がおりるとは思わなくて、一瞬声が裏返ってしまった
なんとか嬉しさを抑え、部屋に戻って君に連絡をする
「今から、行けるよ」
「じゃあ、すぐ迎え行くから」
急ぐように帰ってくる返事が、嬉しくて、嬉しくて。
君に、早く会いたくなった。
さっさと準備をして、なるべくいつも通りに家を出る
親に見られたらまずいから、廉くんがいつも来る方向に少しだけ進んで待っていると、
「A」
君が自転車に乗って現れて、
「後ろ乗って。早く」
「うん！」
私を狭い家から、連れ出してくれた。
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詩愛(プロフ) - zzzさん» お久しぶりです^^ 苦しいのに読んでくださってありがとうございました。つらかったら無理をなさらないでくださいね。 (2020年10月15日 0時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
zzz(プロフ) - 第２章最後にいけばいくほど、自分の過去とリンクしてしまって涙で読み進めるのが苦しかったです。第3章もどうか、主人公ちゃんが廉くんの優しさに包まれてひとときだけでも幸せを感じられますように。 (2020年10月14日 11時) (レス) id: f02299600f (このIDを非表示/違反報告)
zzz(プロフ) - ZZZです。主人公ちゃん、廉くんに打ち明けられて良かった…。そして、それを受け入れ受けとめてくれる廉くんで良かった。二人が幸せでいてほしい。ただ、それだけ。 (2020年10月14日 11時) (レス) id: f02299600f (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - くみちゃんさん» 読んで頂いてありがとうございます！嫌ですよね……T_T 今後の展開をお楽しみに！第三章もよろしくお願いいたします^^ (2020年8月16日 13時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
くみちゃん(プロフ) - こんな家庭環境いやです〜(´；ω；｀)親のレールに乗りたくないですねえ(´；ω；｀)でも廉くんと別れるのは勘弁です！！ (2020年8月15日 20時) (レス) id: 6ced6daadc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年7月27日 11時
