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バーベキュー当日、天気は快晴。
今日はみんなでそれぞれ食材を持っていくことになっていて、
親の目を盗んで夜中にこっそり作ったおにぎりを、カバンに詰め込んだ
わくわくとした気分で、いつものように君と待ち合わせた駅へと向かう
廉くんも、楽しめるといいな。
駅の改札の前、君の姿が見えて嬉しくなった
「廉くん！おまたせ！」
軽い生地のスカートをひらめかせて駆け寄ると、少し戸惑ったような君
「……なぁ、そんなスカート持ってたっけ。」
「ううん、この日のために買ったの」
「なんやねん、それ、」
君は複雑そうに、私を見下ろす
その表情を見て、不安になった
「変？」
「いや、そういうことやなくて。なんでそんなに気合い入れたん？ふたりの時とちゃうやん」
私と目を合わせない君
あ、これはもしかして。悔しがってる？
「ねえ廉くん、」
「………」
「今日はこうやって最初に廉くんに会う予定だったでしょ？1番にこの服、廉くんに見せたかったの」
これは本当。
いつだって私は、廉くんに可愛いと言ってもらおうと必死なんだから。
君は私のその言葉を聞いて、はあ、とため息をついた
「……ほんまに。そういうの絶対に俺以外に言ったらあかんからな」
「廉くん以外に言う人なんていないよ」
「………行くで。」
君が照れたように私の手を引いて、改札を抜ける
言葉は少ないけど、君からの愛がその手から伝わってくるような気がした
ふたりで着いた今日のバーベキュー会場
なんとなく恥ずかしくて自然と離れる手と手が、なんだかむずむずする
「あ！廉たち来た！！」
「お〜い、こっち〜！」
駆け寄るとみんなが大きく手を振ってくれて、幸せな予感がした
「今日もふたりで来たんだね」
「ほんっと仲良しだよなぁ」
みんながそう言って私たちに微笑む
そんな言葉たちがとっても嬉しくて、
「だってよ、廉くん」
君をひじでちょこんと小突いてみた
「当たり前やろ、俺らやし。」
慌てたような様子でそんなことを言う君は、やっぱり今日もかわいい。
「廉、可愛くないね」
「Aみたいに素直になりなよ」
「あーもう、だるいだるい」
みんなの声に迷惑そうに顔をしかめる君
「ほんまだるいわ。だから大人数は嫌やねん」
そう言って君は、すっと私に視線を向けた
ふたりきりが好きだもんね、廉くんは。
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詩愛(プロフ) - zzzさん» お久しぶりです^^ 苦しいのに読んでくださってありがとうございました。つらかったら無理をなさらないでくださいね。 (2020年10月15日 0時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
zzz(プロフ) - 第２章最後にいけばいくほど、自分の過去とリンクしてしまって涙で読み進めるのが苦しかったです。第3章もどうか、主人公ちゃんが廉くんの優しさに包まれてひとときだけでも幸せを感じられますように。 (2020年10月14日 11時) (レス) id: f02299600f (このIDを非表示/違反報告)
zzz(プロフ) - ZZZです。主人公ちゃん、廉くんに打ち明けられて良かった…。そして、それを受け入れ受けとめてくれる廉くんで良かった。二人が幸せでいてほしい。ただ、それだけ。 (2020年10月14日 11時) (レス) id: f02299600f (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - くみちゃんさん» 読んで頂いてありがとうございます！嫌ですよね……T_T 今後の展開をお楽しみに！第三章もよろしくお願いいたします^^ (2020年8月16日 13時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
くみちゃん(プロフ) - こんな家庭環境いやです〜(´；ω；｀)親のレールに乗りたくないですねえ(´；ω；｀)でも廉くんと別れるのは勘弁です！！ (2020年8月15日 20時) (レス) id: 6ced6daadc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年7月27日 11時
