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私たちはそのあともお店をたくさん見て回って、何着かまた服を買い足す
君の目がずっと楽しそうに輝いているのが、私は本当に嬉しくて
となりで歩く君の横顔を、そっと見上げた
「……どしたん」
「なんか幸せだなぁって思って」
「……せやな」
君が珍しく頷いて、え、と思わず声がもれる
「……廉くんも幸せ？」
「そんなん、当たり前やん、」
「いいこと聞いちゃった！！」
「はいはい」
言ったあとに恥ずかしがる、そんな姿もたまらなく愛おしくて
廉くんと同じ気持ちだってわかって、幸せが胸の奥にじわりと広がった
時間はあっという間に過ぎていき、空がだんだんと綺麗な夕空へと変わっていく
「そろそろ帰るか」
君がちょっとばかり残念そうに、腕時計をちらりと見た
「うーん、そうだね」
私は親のこともあるし、今日はもう帰った方がいいかも。
「ふ、なんちゅう顔しとるん」
廉くんがちょっとだけ笑いながら、私の顔をのぞき込んだ
「もう1日終わっちゃったなぁって。思って」
「……すぐ会うんやから」
君からそんな風に言ってくれると思っていなくて、
「またどっか行こな。連絡する」
なんて言う君。
私、幸せすぎるな。
君が、夜は危ないから、と今日は家の前まで私を送ってくれた
のんびりと帰ってきたから、周りはもうすっかり暗い
親に怒られちゃうかな、と心配にもなるけど、家の門の前、君と向かい合った
「ありがとう、ここまで送ってくれて」
「これこそ当たり前やん、」
“彼氏なんやから”
君はそこまで言わなかったけど、そんな風に続けようとしてくれたみたいで嬉しくなる
見上げた君は、今夜もとても魅力的だ
「本当に今日楽しかったなぁ」
「それはよかった。」
ねえ、廉くんも楽しかった？
そんな質問は、まだできなかったけど。
「じゃ、」
「うん。廉くん、気をつけて帰ってね」
「おん。おやすみ、A」
君が最後に私を見つめて、歩き出す
好きな人からの”おやすみ“がこんなに甘いなんて、知らなかったな
家のドアを開けて中に入ると、親がリビングから顔を出した
「遅いじゃないか。早くお風呂に入りなさい」
「わかったよ」
ため息まじりに呟いたその時、ケータイが震える
確認するとそれは君からのメッセージで、
「俺も今日、楽しかった。」
私はまた、笑顔になる。
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詩愛(プロフ) - zzzさん» お久しぶりです^^ 苦しいのに読んでくださってありがとうございました。つらかったら無理をなさらないでくださいね。 (2020年10月15日 0時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
zzz(プロフ) - 第２章最後にいけばいくほど、自分の過去とリンクしてしまって涙で読み進めるのが苦しかったです。第3章もどうか、主人公ちゃんが廉くんの優しさに包まれてひとときだけでも幸せを感じられますように。 (2020年10月14日 11時) (レス) id: f02299600f (このIDを非表示/違反報告)
zzz(プロフ) - ZZZです。主人公ちゃん、廉くんに打ち明けられて良かった…。そして、それを受け入れ受けとめてくれる廉くんで良かった。二人が幸せでいてほしい。ただ、それだけ。 (2020年10月14日 11時) (レス) id: f02299600f (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - くみちゃんさん» 読んで頂いてありがとうございます！嫌ですよね……T_T 今後の展開をお楽しみに！第三章もよろしくお願いいたします^^ (2020年8月16日 13時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
くみちゃん(プロフ) - こんな家庭環境いやです〜(´；ω；｀)親のレールに乗りたくないですねえ(´；ω；｀)でも廉くんと別れるのは勘弁です！！ (2020年8月15日 20時) (レス) id: 6ced6daadc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年7月27日 11時
