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「遅刻じゃないの？」
次の日の朝、せっかちなお母さんに家を出る時に急かされる
「この時間は間に合うんだって。行ってきます」
ていうか少し早いくらいだよ。
何にも知らないのに、いっつも細かく注意してくるの、うんざりだな。
軽くため息をついて、外に飛び出す
家から出てしまえば、ここからはもう私の世界
急に上昇した気分に任せて、駅に向かって歩き出した
「Aおはよ！！！」
教室に着けば岸くんが真っ先に挨拶してくれる
「あ、岸くんおはよう〜」
軽く手を振ると嬉しそうにくしゃっと笑う彼は、今日も元気そう。
その時、急に思い出して教室の奥を振り返れば、
ひとりで席に座っている、永瀬くん。
その横顔に、また私の中で何かが動いて、
「永瀬くん、おはよう！」
気がついたら近寄って、声をかけていた
君はちらりと私を見上げると、少し悩んでその視線を動かす
結局、彼からもらえたリアクションは小さな会釈だけだったけど、
私、いつか絶対君と、仲良くなるからね。
なぜかそんな使命に燃えながら、自分の席へと向かった
「あー！腹減った！！！」
チャイムが鳴ってお昼休みになった途端、
岸くんがお弁当を持って、私のところまでやってくる
「A、今日も一緒に食べよ？あいつらにも言ってあるから」
岸くんからの、嬉しいお誘い。
「いいの？ありがとう！」
「いいっつうか来てよ！クラスメートなんだしさ」
「嬉しい、ありがとね」
早速仲良くしてくれる人に出会えてよかった。
みんなの座っている方に向かいながら、嬉しく思う
なんとなく岸くんたちのグループは、にぎやかで元気のいい子たちがそろっていて、
わいわいと大人数でいるのが好きな私は、昨日だけでも居心地の良さを感じていた
「あ、A来た！」
「岸くん呼んでくれてありがとー！」
「A、俺の横空いてるよ！」
私が近寄ると口々に声をかけてくれるみんな。
やっぱり、友達っていいな。
嬉しくて、思わず笑顔になってしまう
「みんな今日も呼んでくれてありがとう！お邪魔するね」
「いいよいいよ！ほら座って！」
緩んだ口角をそのままに、私はさっき声をかけてくれた男の子の横に座った
その時、また急に気になって振り向いた先、
今日も永瀬くんは、ひとりでお弁当を食べていた。
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詩愛(プロフ) - reeeinさん» ありがとうございます、、、！！どうぞ最後までお楽しみください！！よろしくお願いいたします！ (2020年9月29日 23時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
reeein(プロフ) - もう、詩愛さんは天才です、私が保証します、天才です、、、続き楽しみにしてます、、！！！ (2020年9月28日 23時) (レス) id: 713e35c5a6 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - さとひとさん» 嬉しいです〜ありがとうございますT_T 第二章もよろしくお願いいたしますね！ (2020年7月27日 12時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 雪さん» 毎日ありがとうございます！更新頑張りますね！第二章もよろしくお願いいたします！^^ (2020年7月27日 12時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
さとひと(プロフ) - とてもキュンキュンしながら読ませていただいています！好きすぎて何回も星を押してしまいます、、。明日の公開楽しみにしています！ (2020年7月27日 0時) (レス) id: df351be635 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年6月29日 14時
