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そして空気がだんだんと暑くなってきて、夏がすぐそこまで迫ってくる
蒸し暑く、じめっとした季節の中、私は相変わらず君のことが好きで。
岸くんも、変わらず私のことを見守ってくれているんだけど、
たまに、ばれるから！って思うほどニヤニヤしながら私を見ていることがあって、ひやりとする
廉くんは気がついていないみたいで、よかったけど。
その日のお昼休みも、私たちは一緒にお昼を食べていた
「あっちぃ〜」
「ほんと暑いね、もう夏か…」
「アイス食べたくなる！」
教室の冷房はまだ弱くて、なんだかじとっとする空気
みんなでお昼ご飯を食べながら、暑い暑いと文句を言った
なんてことない日常のそんな風景に、どこか嬉しくなるのはどうしてだろう。
「……Aって、いつも楽しそうだよね」
「わかるー。いつも笑顔」
自然と笑っていた私を見て、みんながそんなことを言い出すから、少しだけ恥ずかしい
廉くんまで私の方をまじまじと見るから、見過ぎ、って。今度は私が言いたくなる
一瞬だけ君と目を合わせると、
なんだか少し、その瞳の中に暗い影のようなものが見えて、その時、
“住んでる世界が違う“
いつか、そんな風に言われたことを思い出す
廉くん、私には、
廉くんは、何かを押し殺しているように見えるよ。
もっと、笑ってくれていいんだよ。
私がちゃんと、見てるから。
その時、廉くんが私から目を逸らして、暑そうにワイシャツをぱたぱたさせる
君に、笑ってほしくて。
たまたま近くの机に乗っていた下敷きでそっと、君に風を送ってみた
廉くんは、ちらっと私を見て、
「……何しとるん、」
そう聞いてくる
「廉くん、暑そうだったから。」
そう言って笑ってみせれば、君も不器用なりに、口角をそっと動かしてくれた
廉くんには笑っていてほしいけど、
廉くんの素敵な笑顔は、私だけの秘密にしておきたいな。
たまに見える君の柔らかい表情も、すべて。
私だけのものだったら、いいのに。
なんだかちょっと切なくなりつつ、下敷きでふわふわと君に風を送る
するとふと、周りの子たちの表情が目に入った
最初に見えたのは、岸くんのいつも通りのニヤニヤ顔。
だけどよく見ると、
他の子たちも、私と廉くんをニヤニヤしながら見ていた。
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詩愛(プロフ) - reeeinさん» ありがとうございます、、、！！どうぞ最後までお楽しみください！！よろしくお願いいたします！ (2020年9月29日 23時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
reeein(プロフ) - もう、詩愛さんは天才です、私が保証します、天才です、、、続き楽しみにしてます、、！！！ (2020年9月28日 23時) (レス) id: 713e35c5a6 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - さとひとさん» 嬉しいです〜ありがとうございますT_T 第二章もよろしくお願いいたしますね！ (2020年7月27日 12時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 雪さん» 毎日ありがとうございます！更新頑張りますね！第二章もよろしくお願いいたします！^^ (2020年7月27日 12時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
さとひと(プロフ) - とてもキュンキュンしながら読ませていただいています！好きすぎて何回も星を押してしまいます、、。明日の公開楽しみにしています！ (2020年7月27日 0時) (レス) id: df351be635 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年6月29日 14時
