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「………そろそろ戻る？」
手にしたふわふわのウサギを抱きしめながら、急にみんなのことが気になった
「………せやな、」
ちょっと残念そうに見える君の表情に、またなんだか嬉しくなって、
君を、抱きしめてみたくなる。
「じゃあ、行こっか」
そんな衝動を抑えて、君と一緒にプリクラの方へと戻った
「あ！ふたりどこにいたの！」
「探したじゃんかよー」
「ごめん！ちょっと遊んでた！」
急いで駆け寄ると、みんなが安心したように胸をなでおろす
「あれ、それクレーンゲームの景品？」
そこで、ひとりの男子が私の持っているウサギに気がついた
「あ、うん！そうなの、永瀬くんがとってくれて、ね？」
そう言って振り返ると、
「……アホなん、ほんまに、」
呟きながら、恥ずかしそうに下を向く君
途端に、みんながニヤニヤし始める
「へー、廉がねー？」
「廉やるじゃん」
「マジキュンッキュンだなぁ！！！！」
「いやガチで優太はうるさいねん」
「なんで俺だけなんだよおい！！！！」
みんなの反応が少し気になったけど、
やりとりが面白くて、思わず、笑顔になった
そのあとも私たちは、いくつかゲームをして遊ぶ
最初の方にゲームの成績が良すぎた永瀬くんは、岸くんからなぜかレッドカードをくらって、
ゲームに参加せず、みんなの少し後ろで、観戦に回っていた
「みんな楽しそうだね」
太鼓をノリノリで叩いている男の子たちを見ながら、君の横に並んでみる
「近所迷惑やん、あんなん」
ギャーギャー騒ぐふたりを見て、君は楽しそう
「ねえ、永瀬くんはどうしてそんなにゲーム上手なの？」
さっきから気になっていたことを、聞いてみた
君は少し考えたあとに、
「んー、好きやから？」
そう言って首を傾げる
“好き”
またなぜか、君のその言葉が刺さった
「………そういえば、」
永瀬くんが突然、小さな声で、私にささやく
「……名字やなくて、名前で呼んでええよ。俺のこと」
思わず見上げた君の顔は、
「ていうかむしろ、名前で呼んで。」
少しばかり、恥ずかしそうだった。
「………じゃあ、廉くん。」
なぜだか私も、恥ずかしくてたまらなくて
小さく呼んだその名前に、
「そう、そういうやつ。」
って、君は照れたように、笑ったんだ。
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詩愛(プロフ) - reeeinさん» ありがとうございます、、、！！どうぞ最後までお楽しみください！！よろしくお願いいたします！ (2020年9月29日 23時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
reeein(プロフ) - もう、詩愛さんは天才です、私が保証します、天才です、、、続き楽しみにしてます、、！！！ (2020年9月28日 23時) (レス) id: 713e35c5a6 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - さとひとさん» 嬉しいです〜ありがとうございますT_T 第二章もよろしくお願いいたしますね！ (2020年7月27日 12時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 雪さん» 毎日ありがとうございます！更新頑張りますね！第二章もよろしくお願いいたします！^^ (2020年7月27日 12時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
さとひと(プロフ) - とてもキュンキュンしながら読ませていただいています！好きすぎて何回も星を押してしまいます、、。明日の公開楽しみにしています！ (2020年7月27日 0時) (レス) id: df351be635 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年6月29日 14時
