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「……え？」
突然の君の行動に驚く
「なに、してるの？」
お金を全部入れ終えて、手首を回す君
そんな君に聞いてみれば、ちらりと私に視線を投げてから、
「………なんか急に、やりたくなってもうた。」
そう言ってそのまま、クレーンゲームに目を戻した
「………永瀬くんも、こういうの好きなの？」
勘違いしないように。君にそんな質問をしてみる
すると君は、フッと息を吐いて、
「アホか、」
「久しぶりに、やってみたくなっただけやから。」
そう言いながら一瞬、私のことを振り返った
その目がとっても優しくて、
私の心臓がまた、とくりと音を立てる。
私のために、とってくれようとしてるんじゃないかな。って、
ちょっとだけ、嬉しかった。
だけど、
「……はー、むず」
ゲームが上手な永瀬くんも、少しばかり苦戦してるみたい
「とれそう？」
「………あと何回かやれれば、って感じやな」
うーん、と小さくうなりながら、目の前の景品をいろいろな角度から見る君
その真剣な目に、またちょっとだけ、心が揺さぶられた
「あ！あとちょっとだ！」
4回目も、惜しいところで景品が落ちない
思わず声をあげた私を、君はちらりと振り返った
「あと2回で、」
「取れる？」
「おん、落とすわ。」
”落とす“
クレーンゲームの景品のことなのに、
その単語が、妙に心に刺さる
私、なんか変だ。
「じゃあラスト」
そして、迎えた6回目
私たちが見守る中、ゆっくりと動き出したクレーンは、
そっと狙ったぬいぐるみに近づいて、
「あ、」
その腕で、ウサギを穴に、すとんと落とした
「え！すごい！すごい永瀬くん！！」
興奮して手を叩く私と、照れ臭そうな君
永瀬くんはそのまま、ウサギのぬいぐるみを手にすると、
「………じゃあ、これ。」
それを、私に向かって差し出した
「……え？」
「ん。」
「……くれるの？」
目を丸くする私に、君は少しだけ微笑む
「これ、Aのためにとったんやけど。」
君が、私の名前を、呼んだ。
それが何故か、どうしようもなく嬉しくて。
「ありがとう、永瀬くん。すっごく嬉しい」
「ならよかった、」
君も幸せそうだったのは、
気のせい、じゃないといいな。
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詩愛(プロフ) - reeeinさん» ありがとうございます、、、！！どうぞ最後までお楽しみください！！よろしくお願いいたします！ (2020年9月29日 23時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
reeein(プロフ) - もう、詩愛さんは天才です、私が保証します、天才です、、、続き楽しみにしてます、、！！！ (2020年9月28日 23時) (レス) id: 713e35c5a6 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - さとひとさん» 嬉しいです〜ありがとうございますT_T 第二章もよろしくお願いいたしますね！ (2020年7月27日 12時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 雪さん» 毎日ありがとうございます！更新頑張りますね！第二章もよろしくお願いいたします！^^ (2020年7月27日 12時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
さとひと(プロフ) - とてもキュンキュンしながら読ませていただいています！好きすぎて何回も星を押してしまいます、、。明日の公開楽しみにしています！ (2020年7月27日 0時) (レス) id: df351be635 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年6月29日 14時
