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なんでなんだろうなぁ。
「永瀬くんおはよう！」
「………はーい」
その日の朝も、薄い反応の君
だけど短く返してくれた返事が、嬉しくて。
今日も、うきうきしながら自分の席に座る
帰りまた、一緒に帰れるといいなぁ。
いつのまにか君との下校時間は、私の毎日の楽しみになっていた
「「さようなら〜」」
あっという間に始まった帰りのホームルームが、終わる
急いで振り向いた先、
君はやっぱり、支度が早い。
席を立って廊下に向かう君を、急いで追いかけた
「永瀬くん！」
「あ、来た、」
まるで来るのがわかっていたかのような、そんな言葉
ちょっとだけまた、嬉しくなる
「今日も一緒に帰ろうよ！」
「はいはい、」
「いつもありがとね」
「別に、」
なんとなく浮き立つ心で、今日も私は君の横に並んだ
「ねえ永瀬くん、部活は入るの？」
カラカラと自転車を押す君に、話を振る
「いや、なんも入らんけど」
「そうなんだ」
「………そっちは？」
「私？」
「おん」
そう。最近気がついたのだけど、君は、
私の名前を、呼ばない。
いつも“そっち”、そう言って名前を呼ぶことを避けているみたい。
「うーん、私も部活は入らないかな〜」
「そうなんや」
「うん。だけどさ、永瀬くん？」
「はい」
素直に返事をするけど、その目は前を見つめたまま
「私の名前、Aっていうの。」
もしかして忘れちゃってて、呼んでくれないのかなって
そう思ってもう一度、私の名前を伝えてみる
すると、永瀬くんは面倒臭そうに、
「………知っとるけど。」
そう呟いた。
他の人が見たら、なんだか無愛想に見えるかもしれない
だけど、私は君のそのひとつひとつの言動で嬉しくなるんだよ。
「え〜、ほんとに知ってた？」
じゃあなんで呼んでくれないの？
そう続けようとしたけど、
「当たり前に知っとるやろ、そんなん。」
君が少し早口で、声を重ねてくる
“当たり前”
たしかに、こんなにつきまとってたら名前くらいわかるよね。
そうやって気持ちを落ち着けようとしても、
君がなんとなく、私に興味を持ってくれた気がして、
名前を呼んでくれないことなんて、どうでもよくなってしまうくらい
本当に、嬉しかったんだ。
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詩愛(プロフ) - reeeinさん» ありがとうございます、、、！！どうぞ最後までお楽しみください！！よろしくお願いいたします！ (2020年9月29日 23時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
reeein(プロフ) - もう、詩愛さんは天才です、私が保証します、天才です、、、続き楽しみにしてます、、！！！ (2020年9月28日 23時) (レス) id: 713e35c5a6 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - さとひとさん» 嬉しいです〜ありがとうございますT_T 第二章もよろしくお願いいたしますね！ (2020年7月27日 12時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 雪さん» 毎日ありがとうございます！更新頑張りますね！第二章もよろしくお願いいたします！^^ (2020年7月27日 12時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
さとひと(プロフ) - とてもキュンキュンしながら読ませていただいています！好きすぎて何回も星を押してしまいます、、。明日の公開楽しみにしています！ (2020年7月27日 0時) (レス) id: df351be635 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年6月29日 14時
