6 ページ6
・
そのあとはなかなかタイミングが掴めず、永瀬くんと話す機会はないまま1日が終わる
それでも、少しだけでも、
初日から話せて、とっても嬉しかったんだ。
通学路で、ストラップを拾ってくれた永瀬くん
その存在が、私はどうしても気になるようになる。
彼はクールそうで、ちょっとだけ近寄りがたい。そんな雰囲気を持っているけれど、
本当は優しくて、暖かい人に違いない。
私は、そう信じて疑わなかった。
そんな中迎えた、授業初日。はじめてのお昼休み
みんな、お弁当を手に教室をうろうろして、一緒に食べる人を探している
私の性格は、自分で言うのも変だけど、明るい方で
友達作りには困ったことがなかった。
なんとなく教室を見回して、男女数人がかたまっているグループの方へと足を向ける
「あの、私も一緒にご飯食べてもいいかな？」
私が声をかけると、くるりと振り向いたその子たち
「あ！いいよ！ここ座って〜！」
「大歓迎だよ〜食べよ食べよ！」
「ありがとう！お邪魔するね」
快く受け入れてくれたその子たちに感謝して、空いていた席に座った
お弁当を膝の上に乗せて、結び目を解こうとすると、
真横にいた男の子が、ふと私の視界に現れる
「俺、岸優太っす！よろしく！！」
私はこの日、岸くんと出会った。
「Aです、岸くんよろしくね」
「A！了解おぼえた！！」
嬉しそうに、笑う彼
「あ、俺も自己紹介する」
「私も私も！！」
岸くんがきっかけになって、みんなが私に話しかけてくれて、
無事に友達ができた、と、ほっと一息。
「え？A家近くね？」
そのあと地元の話になって、私の住んでいるところを言うと、岸くんはびっくりしたみたい
「そうなの、結構近いよ。いいでしょ〜」
「うわー！マジずりぃ！！俺45分かかるんだけど！！」
「ちょっと。私1時間かけてるんだけど？」
そう言った女の子は、私の前の席の子だった。
その子も、このグループに居たみたい。
「えっ、1時間？！それヤバくね？？」
「そうだよ、45分なんて短いから！」
「さっせんセンパイ！！」
ハイテンションの岸くんに、みんなが笑う
こういうにぎやかな雰囲気が、好きだ。
その時、ふと教室の奥を振り返ると、
永瀬くんが、たったひとりでお弁当を食べていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1165人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「King&Prince」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
詩愛(プロフ) - reeeinさん» ありがとうございます、、、！！どうぞ最後までお楽しみください！！よろしくお願いいたします！ (2020年9月29日 23時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
reeein(プロフ) - もう、詩愛さんは天才です、私が保証します、天才です、、、続き楽しみにしてます、、！！！ (2020年9月28日 23時) (レス) id: 713e35c5a6 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - さとひとさん» 嬉しいです〜ありがとうございますT_T 第二章もよろしくお願いいたしますね！ (2020年7月27日 12時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 雪さん» 毎日ありがとうございます！更新頑張りますね！第二章もよろしくお願いいたします！^^ (2020年7月27日 12時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
さとひと(プロフ) - とてもキュンキュンしながら読ませていただいています！好きすぎて何回も星を押してしまいます、、。明日の公開楽しみにしています！ (2020年7月27日 0時) (レス) id: df351be635 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：詩愛
| 作成日時：2020年6月29日 14時
