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「正反対？」
急に聞かされたその言葉、階段の目の前で君を見つめる
その表情が、なんだか寂しそうだった。
「………そう、なんか全然ちゃうやん。俺ら」
「そうかな？」
「おん、住んどる世界が」
“住んでいる世界が、違う”
そんな風に言われたことは初めてだった。
「それって、どういう意味なの？」
階段をふたりでおりながら、その表現の裏にある君の気持ちを知りたくて、
顔を見上げながら、聞いてみる
「………そっちは、友達めっちゃおるやん」
君はまた、私の名前を呼ばなかった
その横顔はやっぱり、まだ寂しそう。
「うーん、友達。たしかに少なくはないかもしれないけど…」
「いや、明らかに多いで？」
君は寂しい表情のまま、少しだけ笑った
「………俺、昔から人と話すの苦手で。だから友達とかなかなかできんくて、」
「すげえなぁ、って。思っとった」
いつのまにか着いていた自転車置き場の目の前、
君はぽつりと、そんなことを呟く
消えてしまいそうな、儚い、そんな声だった。
黒い自転車を押して出てきた君の横に並んで、
私たちは校門をくぐる
さっき友達ができない。そう言った君に、
「…………ねえ永瀬くん」
「はい」
伝えたいことが、あるよ。
「私、永瀬くんの友達になりたいな。」
永瀬くんは、少し驚いたように私を見下ろした
やっぱりその表情、かわいい。
「ていうか、もう友達だよ？私たち」
「…………ほんまに？」
さらに言葉を続ける私に、君の目が大きくなる
「うん、永瀬くんはちょっと物静かだけど、話してみたらとっても優しくていい人だな〜って思うし！」
「………なんやそれ、」
そこで君は目をそらして、
「そんなん、初めて言われたわ、」
と、ちょっとだけ、嬉しそうに笑った。
ほら、こんなに素敵な表情ができるんだもん。
君はとっても、魅力的だよ。
「友達だからね！私たち！」
「………そうなんやな、」
この時の私もきっと、嬉しそうな顔してたんだろうなぁ。
「…………なぁ、あのさ？」
駅まで向かう道、君は私に聞く
「友達多いのって、どんな感じなん？」
なんて、やっぱりちょっとかわいいよね。
「気になる？」
「いや、聞いてみただけ。」
君は焦ったように、早口でそう呟いた。
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詩愛(プロフ) - reeeinさん» ありがとうございます、、、！！どうぞ最後までお楽しみください！！よろしくお願いいたします！ (2020年9月29日 23時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
reeein(プロフ) - もう、詩愛さんは天才です、私が保証します、天才です、、、続き楽しみにしてます、、！！！ (2020年9月28日 23時) (レス) id: 713e35c5a6 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - さとひとさん» 嬉しいです〜ありがとうございますT_T 第二章もよろしくお願いいたしますね！ (2020年7月27日 12時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 雪さん» 毎日ありがとうございます！更新頑張りますね！第二章もよろしくお願いいたします！^^ (2020年7月27日 12時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
さとひと(プロフ) - とてもキュンキュンしながら読ませていただいています！好きすぎて何回も星を押してしまいます、、。明日の公開楽しみにしています！ (2020年7月27日 0時) (レス) id: df351be635 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年6月29日 14時
