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その数日後、
やっぱり何も変わらないまま、私たちの冬休みが終わった。
新学期初日、乗り込んだ電車の中、
たくさんの人に押しつぶされそうになりながら、学校を目指す
どんな顔をして、紫耀くんに会えばいいんだろう。
何もなかったかのように、なんて、
そんな風に、振る舞えるわけないし。
廉にも、はなみちゃんにも、
どこか後ろめたい気持ちが、あった。
ぼんやりそんなことを考えて歩いていると、
足が自然と、私を学校に連れて行く。
重い足取りで、教室に向かうけど、
きっと、廉はもうそこにいて。
そう思うともっと、教室に入りたくなくなった。
教室の前、最後の一歩を踏み出せずにいると、
「そんなとこで何しとるん」
軽やかな声が聞こえてきて、振り返った先に、
廉が、いた。
「おはよう、」
「おはよー。入らんの？教室」
「入る、」
廉は、なんやねん、と笑う
その表情を見て、心が刺されたみたいに痛んだ
私は、ちゃんと廉の気持ちと向き合ってない。
好きになれたらいいな、とか、好きになりたい、とか、
そんな自分勝手な気持ちばかりが先走って、
いつまでもこのままじゃ、良くないって、わかってるのに。
廉に促されて入った教室
1日がまた、始まってしまう。
・
その日はずっと、憂鬱な気分だった
放課後が近づくにつれて、どんどん重くなる頭
逃げ出してしまいたいくらいなのに、
やっぱり時間は、容赦なく進んでいく。
「Aー、部活行かんの？」
放課後、カバンを肩にかけた廉が、私の席までやってきた
「…………部活、」
「そ、部活。もう放課後やで？」
ぼーっとしとる？って笑いながら、私の顔の前で手を振る彼
なんとも答えられない私に、廉は少し考えたあと、
「…………もしかして、行きたくない？」
今度は心配そうに、私の顔を覗き込んだ
その時突然、廉に毎回そんな顔をさせていることに気がつく
私、いつも迷惑かけてばっかりだ。
「A？体調悪いん？」
「………ううん、大丈夫」
「ほんまに？」
「うん。行こう、部活」
少しの沈黙の後、
「…………おん、わかった」
彼はそれ以上、追求してこなかった。
廉、あなたは優しすぎるよ。
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詩愛(プロフ) - kaiさん» わ〜嬉しいですありがとうございますT_T 引き続きよろしくお願いいたしますね^^ (2020年6月14日 21時) (
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詩愛(プロフ) - かなこさん» こちらこそありがとうございます！引き続きよろしくお願いいたします、頑張りますね！^^ (2020年6月14日 21時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - さくらえびさん» いつもありがとうございます！嬉しいです……引き続きよろしくお願いいたします^^ (2020年6月14日 21時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - はるさん» かわいいですか！よかった！ありがとうございます、引き続きよろしくお願いいたします^^ (2020年6月14日 21時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 夜木さん» こちらこそありがとうございます！！引き続きよろしくお願いいたします！^^ (2020年6月14日 21時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年5月29日 20時
