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「じゃあAちゃん！お邪魔しました！」
夕方、勉強会を終えて、玄関でみんなが私を振り返る
「あとで動画送ってね」
「じゃ、また学校でな」
「みんなありがとう、気をつけてね」
みんなの背中を見届けてから、私は部屋に戻って片付けを始めた
消しゴムのカスを集めたり、掃除機をかけたり、
みんなさっきまでここにいたのにな、なんて。
そんなことを思うと少しだけ、寂しくなる
早く試験が終わって、また部活、始まって欲しいな。
ぼんやりと窓の外を見上げてそんなことを思っていると、
突然鳴るインターホン
「はーい」
返事をして急いでモニターをチェックした、私の目に映ったのは、
「……え、」
今ちょうど考えていた、あの人の姿。
何をしに戻ってきたかなんて、わからないけど、
慌てて玄関に駆け寄って、ドアを開ける。
ドアの目の前にいたさっきぶりのその人は、どこか緊張している様子で、
「………どうしたの、紫耀くん、」
私も少し緊張して、声が震えた
君の目がふらりと動く
「………あ、もしかして、忘れ物？」
「あー、うん、まあそんな感じ」
「入って」
君とふたりきり、なんだか緊張するけど、
もう辺りは真っ暗だし、君を急いで家に招き入れた
部屋に戻ってきた君は、まだ視線がふらついている
「何忘れたの？」
この少し気まずい雰囲気を取り払おうと、君に聞きながら部屋を歩き回る私
「………さっき、解き方教えてくれて、ありがとう。」
「え？」
突然聞こえた君の声に驚いて、思わず振り返った
「あ、ああ、どういたしまして、」
だけど、紫耀くん。
「でもあんな風に私に教えて、って言ったりしたら、」
「はなみちゃんに、勘違いされちゃうよ？」
私の素朴な心配に、君は少しだけ悲しそうに笑った
「そのはなみのことなんだけどさ、」
何を言われるんだろう、思わず身構えたのに、
「もう、応援してくれなくて、いいよ。」
君は不思議な表情で、そう言うんだ。
「なんで、」
「はなみより大切にしたい子、見つけちゃったから。」
その言葉に、どくんと波打つ心臓
紫耀くんは何も言わない私を見て、
「それだけ、伝えたくてさ。」
「じゃ、お邪魔しました。今日はありがとう」
私の横をすり抜けて、帰っていってしまった。
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詩愛(プロフ) - kaiさん» わ〜嬉しいですありがとうございますT_T 引き続きよろしくお願いいたしますね^^ (2020年6月14日 21時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - かなこさん» こちらこそありがとうございます！引き続きよろしくお願いいたします、頑張りますね！^^ (2020年6月14日 21時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - さくらえびさん» いつもありがとうございます！嬉しいです……引き続きよろしくお願いいたします^^ (2020年6月14日 21時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - はるさん» かわいいですか！よかった！ありがとうございます、引き続きよろしくお願いいたします^^ (2020年6月14日 21時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 夜木さん» こちらこそありがとうございます！！引き続きよろしくお願いいたします！^^ (2020年6月14日 21時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年5月29日 20時
