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それでも、ふたりきりで歩く廊下は、眩しかった。
その理由は、となりの、君という存在。
諦めろ、というみたいに、
私には見向きもせず、ただひたすらにあの子に恋をする、
そんな、君という、存在。
「うわー、クオリティたかっ」
通りすがりの教室をのぞいて、無邪気に声をあげる君
恋というのは、とても強い気持ちみたいで
さっきの、君のあまりの鈍感さに傷ついた心の、別の場所が
その横顔を見て、きゅんと、うずいた
やっぱり、好きなんだな。私。
紫耀くんの、ことが。
となりに並んで歩いていると、空のよく見える渡り廊下にやってきた私たち
そこの窓から見える、空が綺麗で
そういえば紫耀くんも、空、好きだよね。
そんなことを思い出して、君の肩をトントンと叩いてみる
「見て、紫耀くん。空、」
「ん？あ、」
私の指差した方、夕焼けになりそうな微妙な空の色
その景色が瞳に映った瞬間、君は歓声をあげた
「うっわー！すげー！！」
「ね、すっごく綺麗」
「色とか超綺麗じゃない？」
紫耀くんはきらきらと目を輝かせて、何かを取り出そうと、制服のポケットをまさぐる
そこで、げっ、と小さく呟いた
「やっべ、俺ケータイ教室に置いてきちゃった」
君は困ったように私を見下ろす
残念だね、そう言おうとした瞬間、君はこんなことを言い出した
「……ね、Aちゃん、一瞬ケータイ貸してくれない？」
「………え？」
「空の写真撮らせて！ほんっとにお願い！それであとで俺に送って！」
「いい、けど、」
「ありがとう…！」
空、そんなに好きなんだ。
あまりの勢いに驚きながら、ケータイのカメラを起動させて渡すと
パシャパシャと嬉しそうに写真を撮る紫耀くん
それにしても、たしかに綺麗な空。
私も窓に近寄って、じっと空を見上げた
「Aちゃん〜〜」
突然、紫耀くんが私を呼ぶ。
慌てて振り返ると、君は内側のカメラで動画を回していた
「わ〜むず、空うまく入んない」
私たちと空を、画面に入れる君
「…あ、入った！空めっちゃ綺麗だよ〜文化祭前日！イェーイ！」
君は私に肩を寄せて、カメラに向かって手を振った
その距離に、どきどきして
ふと見た画面の中の私の顔は、
真っ赤に、染まっていた。
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詩愛(プロフ) - zzzさん» いつもありがとうございます！ドキドキしてくださっていますか、よかったですT_T 続きもぜひ読みにいらしてくださいね！お待ちしております^^ (2020年5月29日 20時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - kaiさん» いつもありがとうございます！日課だなんて嬉しいです……精一杯頑張って書きますね！続きもぜひ読みにいらしてください！^^ (2020年5月29日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 涼杜兄妹さん» ありがとうございますT_T 引き続き皆さんのコメントを糧に頑張ります！ぜひ続きも読みにいらしてくださいね！よろしくお願いいたします^^ (2020年5月29日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 夜木さん» いつもありがとうございます！嬉しいです……これからも精一杯頑張りますので、続きもぜひ読みにいらしてくださいね！またよろしくお願いいたします^^ (2020年5月29日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - まいさん» 毎日おつかれさまですT_T 少しでもお仕事の疲れがとれるように、私も頑張って更新しますね！続きもぜひ読みにいらしてください！よろしくお願いいたします！^^ (2020年5月29日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年5月4日 19時
