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ふたりで撮影しに行った写真を展示する文化祭は、
あっという間に、やってくる。
文化祭の前日、私たちは大きめにプリントしたそれぞれの写真を
展示する教室に、持ち寄った
「先輩たち、やっぱすごいっすね。」
「永瀬もなかなかだけどな？」
永瀬くんの写真は、通学路から見えた夕焼け
雲から溢れるオレンジ色が、綺麗に撮れてる
「ん？平野とAちゃん、もしかして商店街行ったの？」
「………えっと、」
すぐに気がつかれてしまう、私たちが同じ場所だということ
なんとなく、秘密にしておきたかったのに、
「あ、そうなんですよ。Aちゃんがカメラ貸してくれて！」
何も気にせず、君はみんなに言っちゃうんだ。
「平野もカメラ買いな笑」
「ですよね〜笑」
先輩の言葉に、苦笑いした君と
目が、合わなかった。
「じゃあ、そろそろ。それぞれ好きなところに写真、貼っていこうか。」
あまりに自由すぎる気がしたけれど
楽しそうに散らばっていく部員を見て、
これはこれで、青春だな。そう思った。
「どこにしよっかな？」
紫耀くんのそんな言葉が、突然聞こえてきて
そこでまた、小さな欲望が私の中に芽生える
君の写真の近くに、私のを飾りたい。
一歩君に向かって近づいて、その名前を呼んだ
「…………ねえ、紫耀く、」
「はなみ？となり、いい？」
だけど、君のその声がまた、私の声をかき消すんだ。
「あ、ここ？いいよ〜」
「ありがと」
真っ先にはなみちゃんに声をかけた紫耀くんが、
彼女の横に、駆け寄る
また、届かなかった。
思わず見つめた、手の中の自分の写真は、
紫耀くんと同じ場所で、撮ったもの。
なんか、泣けてきちゃうな。
「紫耀の写真、綺麗だね」
「はなみの方が綺麗だけど笑」
「私なんてまだまだだよ〜」
少し離れたところで、会話を弾ませるふたり
今、紫耀くん、
はなみちゃんの“写真”が綺麗って、言わなかった。
やっぱり、私には無理なのかな。
「A〜、写真。こっち持ってきて」
その時聞こえた、永瀬くんの声
「…………俺のとなり、まだ空いてんで。」
振り向いた先に、私を見つめる彼の瞳
その言葉は、写真だけの話じゃない、よね。
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詩愛(プロフ) - zzzさん» いつもありがとうございます！ドキドキしてくださっていますか、よかったですT_T 続きもぜひ読みにいらしてくださいね！お待ちしております^^ (2020年5月29日 20時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - kaiさん» いつもありがとうございます！日課だなんて嬉しいです……精一杯頑張って書きますね！続きもぜひ読みにいらしてください！^^ (2020年5月29日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 涼杜兄妹さん» ありがとうございますT_T 引き続き皆さんのコメントを糧に頑張ります！ぜひ続きも読みにいらしてくださいね！よろしくお願いいたします^^ (2020年5月29日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 夜木さん» いつもありがとうございます！嬉しいです……これからも精一杯頑張りますので、続きもぜひ読みにいらしてくださいね！またよろしくお願いいたします^^ (2020年5月29日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - まいさん» 毎日おつかれさまですT_T 少しでもお仕事の疲れがとれるように、私も頑張って更新しますね！続きもぜひ読みにいらしてください！よろしくお願いいたします！^^ (2020年5月29日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年5月4日 19時
