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それでも永瀬くんはそのあと、何事もなかったかのように普通に会話をしてくれた
「ほんまに。Aがおってよかったよ」
食べ終わって、最後にお茶を一口飲むと、嬉しそうに笑う永瀬くん
「なに、急に、」
「思ったから言うただけやで？」
「そっか、」
「もっと素直に喜べや笑」
永瀬くんはもう一度笑うと、そろそろ帰るかーと、立ち上がった
私も一緒に立ち上がって、割り勘でお会計を済ませる
「ごめん、ちょっとトイレ行ってくるわ。外で待っとって」
「あ、うん。わかった」
永瀬くんはそう言って、お店の奥に行ってしまった
言われた通りに外で待つことにして、ひとりでドアを開けて外に出る
振り返ってドアを閉めたその時、
「…………あれっ？Aちゃん？」
後ろから声をかけられて、
振り向いたその先に、
「紫耀、くん、」
「え、めっちゃ奇遇だね、」
紫耀くんがいて、ちょうどお店に入りに来ようしているところだった
急なことで、何も考えられなくなる
「ケーキ好きなの？俺この前ここが美味しいって聞いてさ、暇だし来てみよーって思って」
「そうなんだ、」
「Aちゃんもひとり？」
「えっと、」
どうしよう、永瀬くんが戻ってきたら、
ふたりのところ、見られちゃうよ。
「ひとりならさ、俺と………え！廉じゃん！」
紫耀くんが驚いた顔で、私の真後ろを見た
振り返れば、ちょうど永瀬くんがお店から出てきたところで。
「廉もここ来てたの？俺も今Aちゃんと会って………あ、え、ちょっと待って」
君の動きが突然、何かに気がついたように止まる
最悪。最悪だ。
強張る私と永瀬くんの顔
紫耀くんはやっぱり、大きな勘違いをして、
「うわ、ホントごめん。邪魔しちゃった」
そう言いながら、すまなそうに手を合わせる
「マジごめん。俺帰るね！」
あっという間に遠くなるその背中、
最後に振り返った君は、
私に向かって、眩しく、笑ってみせた。
ああ、やっぱり。
なんとも、思われてない。
泣き出しそうで、うつむいた私の横に、
永瀬くんがやってきて、肩を並べた
「やっぱりそんなに、」
「紫耀のこと、好きなん？」
永瀬くんの表情を、見ることができなかった。
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詩愛(プロフ) - zzzさん» いつもありがとうございます！ドキドキしてくださっていますか、よかったですT_T 続きもぜひ読みにいらしてくださいね！お待ちしております^^ (2020年5月29日 20時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - kaiさん» いつもありがとうございます！日課だなんて嬉しいです……精一杯頑張って書きますね！続きもぜひ読みにいらしてください！^^ (2020年5月29日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 涼杜兄妹さん» ありがとうございますT_T 引き続き皆さんのコメントを糧に頑張ります！ぜひ続きも読みにいらしてくださいね！よろしくお願いいたします^^ (2020年5月29日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 夜木さん» いつもありがとうございます！嬉しいです……これからも精一杯頑張りますので、続きもぜひ読みにいらしてくださいね！またよろしくお願いいたします^^ (2020年5月29日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - まいさん» 毎日おつかれさまですT_T 少しでもお仕事の疲れがとれるように、私も頑張って更新しますね！続きもぜひ読みにいらしてください！よろしくお願いいたします！^^ (2020年5月29日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年5月4日 19時
