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「人やっば」
「ほんまやな」
花火を見るところについた私たち
紫耀くんと永瀬くんが、周りの人混みを見て、思わずそんな声をもらした
「紫耀、となり？」
一番最初に座った紫耀くんに、今日はペアだということを覚えていたのか
はなみちゃんが遠慮がちに隣に座ろうとして、声をかける
どうしてそんなに、可愛く質問できるんだろう。
紫耀くんもどうやら、私と同じように思ったらしくて、
一瞬目が大きくなったのが見えた
だけどすぐ後に微笑んで、
「そうだよ、はなみは俺のとなり。」
そんな風に言うから、
なんだかはなみちゃんも嬉しそう
「わかった。あ、Aちゃん、ここ座って！」
直後、その子は私を自分のとなりに座らせた
「じゃ、俺はここかな」
永瀬くんもそのまま、私の反対側のとなりに座る
奥から紫耀くん、そのとなりにはなみちゃん、私、最後に永瀬くん
まだ楽しそうに話す紫耀くんたちと違って、
となりの永瀬くんと私は、やっぱりさっきの空気感が抜けない
だけど気になって、ちらりとそっちを見れば、
「……なんや、どしたん笑」
「ううん、なんでもない、」
すぐに目があってしまって、急いで前を向いた
「……今日、カメラ持ってこなかったん？」
それでも会話を続ける永瀬くんの声は、優しい
「うん、慣れない浴衣だし、荷物少ないほうがいいかなって、」
「浴衣なー」
「うん、」
「俺は好きやで。Aの浴衣」
ちょっと声を低くして、そんなことを言う彼
「…………まあ、俺に言われてもなんも嬉しくないやろうけど、」
ねえそんなことない、嬉しいよ、
そう言おうと口を開いた瞬間に、
「Aちゃん見て！始まるよ！」
となりのはなみちゃんが、私の腕をとんとんと叩く
それを合図に、空を見上げた私たち4人
人々の興奮したような歓声に包まれて、
1発目の花火が、空に打ち上がった
次から次へと、夜空を彩る無数の花火
ドンと体に響くそれ特有の音
綺麗で、ただ綺麗で。
まるでたったひとりでそこにいるかのように、
周りの音が、聞こえなくなる
ふと、君がこっちを見ているような気がしてそっと振り返ると、
君はやっぱり、私よりも手前の、
はなみちゃんを、見ていた。
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詩愛(プロフ) - zzzさん» いつもありがとうございます！ドキドキしてくださっていますか、よかったですT_T 続きもぜひ読みにいらしてくださいね！お待ちしております^^ (2020年5月29日 20時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - kaiさん» いつもありがとうございます！日課だなんて嬉しいです……精一杯頑張って書きますね！続きもぜひ読みにいらしてください！^^ (2020年5月29日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 涼杜兄妹さん» ありがとうございますT_T 引き続き皆さんのコメントを糧に頑張ります！ぜひ続きも読みにいらしてくださいね！よろしくお願いいたします^^ (2020年5月29日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 夜木さん» いつもありがとうございます！嬉しいです……これからも精一杯頑張りますので、続きもぜひ読みにいらしてくださいね！またよろしくお願いいたします^^ (2020年5月29日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - まいさん» 毎日おつかれさまですT_T 少しでもお仕事の疲れがとれるように、私も頑張って更新しますね！続きもぜひ読みにいらしてください！よろしくお願いいたします！^^ (2020年5月29日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年5月4日 19時
