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その日から私は、永瀬くんのことが気がかりになっていく
嬉しくない、わけじゃなかった
むしろきっと、嬉しかったと思う
それに私だって、私の恋がうまくいくことなんてないって、わかってるんだ
はなみちゃんのことを好きな紫耀くんの、邪魔をするなんていうことも私にはできないし、
この想いは完全に、出口を見失っている。
毎晩布団に入ると、紫耀くんの笑顔と、永瀬くんのまっすぐな視線を思い出して、
どうしようもない気持ちになった
誰も傷付かず、みんなが幸せになれる。
そんな選択肢を、神様は残してくれなかったのかな。
そんなことを考えながら、夢へと堕ちていく毎日が続いた
・
永瀬くんの気持ちを知ってから数日後
はなみちゃんと、初めて遊ぶ日がやってきた
緊張に緊張を重ねて、彼女に負けないように1番かわいい服を選ぶ
一体、何を相談されるのか。
この日までずっと考えていたけど、
なんとなく、やっぱり紫耀くんのことのような気がして。
行きたくない。
そう思ってしまっている自分に、気がついてしまう
だけど、今から断ることもできず、
少し落ち込んだ気分のまま、
私は待ち合わせの駅まで急いだ。
やってきたのは、女の子が好きそうなお店がたくさんある繁華街
駅の大きなロータリーで、あの子を探す
その時ケータイが震えて、はなみちゃんからのメッセージが届いた
「Aちゃんごめん！電車乗り間違えて遅れちゃう！」
その後に、泣いているウサギのスタンプ
そのひとつひとつの文字すら、可愛く見えてしまうから不思議だ
「大丈夫だよ。気をつけてきてね」
「ありがとうごめんね！」
どうしてこの子は、こんなに何もかも魅力的に見えるのかな。
なんだか少し、切なくなった。
そのまま待つこと数分後、
「Aちゃん！」
明るい鈴の音のような声が聞こえて、
はなみちゃんが、私を呼びながら手を振って走ってくるのが見えた
「はなみちゃん、」
「おまたせ！ごめんね、遅くなっちゃって」
「ううん、大丈夫、」
手を合わせて眉毛を下げる彼女は、今日もとっても可愛くて、
通り過ぎる人たちの視線を、いっぺんに集める
「じゃあ、行こ？」
「うん、行こっか、」
また、その子の笑顔が、咲いた。
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詩愛(プロフ) - zzzさん» いつもありがとうございます！ドキドキしてくださっていますか、よかったですT_T 続きもぜひ読みにいらしてくださいね！お待ちしております^^ (2020年5月29日 20時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - kaiさん» いつもありがとうございます！日課だなんて嬉しいです……精一杯頑張って書きますね！続きもぜひ読みにいらしてください！^^ (2020年5月29日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 涼杜兄妹さん» ありがとうございますT_T 引き続き皆さんのコメントを糧に頑張ります！ぜひ続きも読みにいらしてくださいね！よろしくお願いいたします^^ (2020年5月29日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 夜木さん» いつもありがとうございます！嬉しいです……これからも精一杯頑張りますので、続きもぜひ読みにいらしてくださいね！またよろしくお願いいたします^^ (2020年5月29日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - まいさん» 毎日おつかれさまですT_T 少しでもお仕事の疲れがとれるように、私も頑張って更新しますね！続きもぜひ読みにいらしてください！よろしくお願いいたします！^^ (2020年5月29日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年5月4日 19時
