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3日間しかない修学旅行は、本当にあっという間だった
神宮寺くんは、たまに旅館ですれ違うと声をかけてくれたけど、
毎回変に意識して、うまくしゃべれなかったりしてたっけ。
帰りの新幹線に同じ部屋だった子たちと座る私
「あ〜楽しかったな！」
「お菓子あるんだけど食べる？」
「え、食べたい！」
旅の疲れもあるけど、私たちは元気だ
私の席はちょうど通路側の席で、
私の目線ななめ前に、神宮寺くんが座っているのが見える
一緒に座っている男の子たちの会話には入らずに、一心に何かを考えている様子の君
何か、考え事かな。
ふと、君が視線をあげて、私とぱちりと目が合った
いつもみたいに笑ってくれるのかな、なんて思っていたのに、
「…………」
君は、焦ったように視線をそらしただけだった。
そのちょっとした反応に、大きく心が揺さぶられる
私、何かしちゃったかな。
「Aちゃん！これ食べて！」
隣の子に突然呼ばれて、思わず肩が動く
「あ、うん、ありがとう、」
そのあと、神宮寺くんと視線が交わることはなかった。
・
私たちは自分たちの街に帰ってきた
「家まで気をつけて帰ること。わかりましたね？」
最後に全員で集まって、先生の話を聴く
「くれぐれも事故に遭わないように」
やる気のない返事がパラパラと聞こえてきた
「それでは、解散です。おつかれさま」
先生のその言葉で、立ち上がる生徒たち
「よっしゃ、帰ろうぜ〜」
「ねえ、どうやって帰る？途中まで一緒かな？」
みんな周りの子たちと帰る方向を確認し始めた
私も、帰ろうかな。
1人でそっと、みんなの輪からはずれようとすると、
「Aちゃん」
そこへ、神宮寺くんが現れた
「あ、おつかれさま」
「おつかれ〜。……あの、さ」
君は少し緊張気味に、
「これ、」
私の視線から逃げるように目を伏せると、
「俺、こっちが好きで買ったんだけど、もう片方の方いらないから、もらってくれない？」
私に、ペアストラップの片方を差し出した
正直なところ、嬉しかった。
神宮寺くんと同じものだということ。君が私を選んだこと。
だけど、
同時に悲しかった。
そんな風に、いらないからっていう理由だけで、
雑に、渡されたくなかったよ
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詩愛(プロフ) - _to_shoさん» いつもありがとうございます！切なく共感していただけて本当に嬉しいです^^ 続きもお楽しみに！ (2020年2月15日 15時) (
レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
_to_sho(プロフ) - 選ばなかった未来が、少し気になるの、、、切ないです泣。共感100パーセントです泣 (2020年2月9日 2時) (レス) id: 92c3943f3d (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - _to_shoさん» 楽しんでいただけて何よりです！がんばって更新してまいりますのでよろしくお願いします！！ (2020年1月31日 19時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
_to_sho(プロフ) - 俺にちょっと時間ちょうだい、のとこでキュンキュンマックスです！！長いお話逆にありがとうございます！！ずっとドキドキできるとか最高です！よろしくお願いします！！ (2020年1月30日 21時) (レス) id: 92c3943f3d (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - _to_shoさん» 嬉しいです〜！ありがとうございます！ (2020年1月27日 19時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年1月13日 13時
