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修学旅行は、3日間。
私たちは別の班だから、
1日目の報告会以来、君とはあまり話さなかった
2日目の夜
お風呂が終わって髪を適当に乾かしてまとめていると、同じ部屋の子が話しかけてきた
「Aちゃん、お土産屋さん見に行かない？一階の入ったところにあったんだけど！」
「あ、いいよ、行こ行こ！」
私はその子について、部屋をあとにする
お土産屋さんにはお風呂を終えた生徒たちがたくさんいた
シャンプーの匂いがただよい、みんな髪の毛がふわふわしている
「お土産何買おうかな〜もう明日で終わりじゃん？」
一緒に来た子が、きょろきょろと周りを見回す
「ね、私もそろそろ決めなきゃ」
「あ、ねえ。お菓子見にいこうよ、あっち」
その子に手招きされて棚と棚の間を進んでいくと、
ちょうど横から出てきた男子にぶつかってしまった
「あ、ごめんなさい、」
急いで謝って見上げるとそこに、
「あれ、Aちゃん」
「………神宮寺くん、」
君が、びっくりした様子で立っていた
「来てたんだ、」
君はそう呟くとふらりと視線を泳がせて、私を頭から爪先までじっくりと眺める
「うん、誘われて、ね」
神宮寺くんの部屋着は昨日も見たけど、やっぱり新鮮でちょっとどきどきしてきてしまう
君は、私を見つめたまま。
あまりに私を見るから、
お風呂上がりのぽかぽかした感じとは別の、全身が熱くなってくる感じがする
「……髪の毛、かわいいね」
君はそう言って適当に結い上げた私の髪を、優しく見下ろす
「え、あ、うん？ありがとう、」
突然のそんな甘い空気に、心臓の奥が縮まった
「お風呂でのぼせた？顔すごい赤いけど」
そんな風に言われて、思わずほっぺたに手を当てるけど、
目の前でにやっと笑った君を見て、ああ、確信犯だ。そう思った。
「あんまり、からかわないで、」
「えー、ちょっかい出したくなるもんだよ、男は」
君は楽しそうに笑い続ける
君と2人きりなんて、たくさん経験してきたはずなのに
旅行先だからか、なんだか今日は緊張してしょうがない
「Aちゃん〜？」
少し先で、私を呼ぶ同じ部屋の子の声
「あ、私行くね」
「え、ちょ、」
返事を待たずに、逃げるようにその場を離れる
歩いた先の曲がり角、一瞬だけ振り返ると、
やっぱり君と、目が合った。
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詩愛(プロフ) - _to_shoさん» いつもありがとうございます！切なく共感していただけて本当に嬉しいです^^ 続きもお楽しみに！ (2020年2月15日 15時) (
レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
_to_sho(プロフ) - 選ばなかった未来が、少し気になるの、、、切ないです泣。共感100パーセントです泣 (2020年2月9日 2時) (レス) id: 92c3943f3d (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - _to_shoさん» 楽しんでいただけて何よりです！がんばって更新してまいりますのでよろしくお願いします！！ (2020年1月31日 19時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
_to_sho(プロフ) - 俺にちょっと時間ちょうだい、のとこでキュンキュンマックスです！！長いお話逆にありがとうございます！！ずっとドキドキできるとか最高です！よろしくお願いします！！ (2020年1月30日 21時) (レス) id: 92c3943f3d (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - _to_shoさん» 嬉しいです〜！ありがとうございます！ (2020年1月27日 19時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年1月13日 13時
