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高校2年の途中で、修学旅行があった
「なんか、わくわくするね」
集合場所で先生が点呼をとっている時、隣で神宮寺くんがささやく
「そうだね、本当に楽しみ」
2人同時に、にっこりと笑った
「お互い、班長がんばろうね」
「うん」
学級委員の私たちは班長を任されている
本当は、神宮寺くんと同じ班がよかったな。なんて、
ちょっぴり、思っていたけど。
修学旅行で向かった先は、とある観光地だった
街を班行動で散策していると、神宮寺くんたちの班とすれ違う
「あ、Aちゃんだ」
手を振りながら近づいてくる君は、とても楽しそう
「どう？迷わずまわれてる？」
私の持っていた地図をのぞきこむ神宮寺くん
「地図くらい読めるよ、」
ちょっと近い距離にどきりとした
「……知ってる。」
そんな風に耳元でささやくから、心臓に悪い
「Aちゃん、しっかりしてるもんね」
「あ、うん、」
もごもごと応えると神宮寺くんは笑った
「あはは！！……あー、もう。本当にかわいい反応するよね」
話し込んでいる他の班員を横目に、君はそんなことを言う
「かわいくないよ、」
「いや、かわいいよ」
神宮寺くんの目は、柔らかく笑ったまま
そんな風に言うの、やっぱりずるい。
「足止めしちゃってごめんね？また夜の報告会で」
君はそう言って班員たちを集めはじめた
「……なんかさー、」
神宮寺くんたちの班が去っていくと、私の班の1人がつぶやく
「神宮寺くんとAちゃん、仲良いよね」
「……あ、うん、まあ、委員会一緒だし」
その子の言葉に、なぜか少しだけひやりとした
・
班行動が終わって、旅館でご飯も食べて、
班長が集まる夜の報告会の時間になる
「みんなそろいましたか？1日目の報告会を始めます」
先生が話し始めてから報告会が終わるまでは、あっという間だった
「では、明日もよろしくお願いします。解散です」
挨拶をして、部屋を出ようとすると、
「ね、Aちゃん、」
部屋着風の服を着た、とってもラフな神宮寺くんに声をかけられた
「なんかお土産、買った？」
「ううん、まだ何も。1日目だし」
そう答えると神宮寺くんは安心したように
「わかった、ありがと！」
そう言って走って行ってしまった。
なんだろう、今の。
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詩愛(プロフ) - _to_shoさん» いつもありがとうございます！切なく共感していただけて本当に嬉しいです^^ 続きもお楽しみに！ (2020年2月15日 15時) (
レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
_to_sho(プロフ) - 選ばなかった未来が、少し気になるの、、、切ないです泣。共感100パーセントです泣 (2020年2月9日 2時) (レス) id: 92c3943f3d (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - _to_shoさん» 楽しんでいただけて何よりです！がんばって更新してまいりますのでよろしくお願いします！！ (2020年1月31日 19時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
_to_sho(プロフ) - 俺にちょっと時間ちょうだい、のとこでキュンキュンマックスです！！長いお話逆にありがとうございます！！ずっとドキドキできるとか最高です！よろしくお願いします！！ (2020年1月30日 21時) (レス) id: 92c3943f3d (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - _to_shoさん» 嬉しいです〜！ありがとうございます！ (2020年1月27日 19時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年1月13日 13時
