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君とメッセージのやりとりをしながら、そんなことを思い出す
「担任、元気かなー。成人式の時、来てなかったよね」
「うん、来てなかった」
「だよね」
なんとなく会話が終わりそうだったから、私はケータイを置いて部屋を出た
ずっと神宮寺くんとやりとりをしていると、
なんだか心がそわそわして落ち着かないから。
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適当にやることを済ませて部屋に戻ると、
「………あれ、」
終わったと思った会話が続いていて、神宮寺くんからのメッセージが画面に表示されていた
「A、ジュースって好きだったっけ？」
ちょうど君も私と同じ時間を、思い出していたのかな。
ケータイを手に取って返信を打つ
「普通だけど、なんで？」
神宮寺くんの考えが知りたくて、思わず急いで返事をした
「いやなんかさ、ジュース飲んでるイメージなかったのに、あの時渡しちゃったから」
そんな昔のことまで、気を使わなくていいのに
それをおぼえている神宮寺くんは、不思議な人だ
「ううん、全然大丈夫だよ。でもよくおぼえてるね」
すぐに返ってくる返事
「おぼえてるに決まってるよ笑 めちゃめちゃ緊張してたから、あの時」
「緊張？」
「そう、女の子に何か買うなんて、初めてだったし」
意外、でしかなかった。
神宮寺くんはとても女の子慣れしていて、
きっとこの人は、たくさんの女の子に囲まれてきたんだろう。って、ずっと思っていたから。
付き合っていた、あの頃も。
「でも、あのあとからAがよくジュース飲んでるの見かけてさ」
心臓が、ぐっと縮んだ
「あれ？好きだったっけ？って、今思い出した」
本当に私のことを、よく見てたんだね
実は、ジュースは好んで飲まない
だけどあの日、神宮寺くんからもらったジュースがなぜか、
すごく、甘酸っぱくて。
そのあとから、いつもつい同じジュースを買うようになってしまったんだ
「そうだったっけ？笑」
と、軽めに返せば、
「俺の記憶ではね笑」
君も同じテンションで返事をしてきた。
「また近々、ご飯行こうよ」
「大丈夫なの？試験」
そんな風に聴いても、
「むしろ、会わせてよ。Aに」
ほんとに、ずるい。
そして、そんな君に会いたい私も、
もっと、ずるいのかもしれない。
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詩愛(プロフ) - _to_shoさん» いつもありがとうございます！切なく共感していただけて本当に嬉しいです^^ 続きもお楽しみに！ (2020年2月15日 15時) (
レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
_to_sho(プロフ) - 選ばなかった未来が、少し気になるの、、、切ないです泣。共感100パーセントです泣 (2020年2月9日 2時) (レス) id: 92c3943f3d (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - _to_shoさん» 楽しんでいただけて何よりです！がんばって更新してまいりますのでよろしくお願いします！！ (2020年1月31日 19時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
_to_sho(プロフ) - 俺にちょっと時間ちょうだい、のとこでキュンキュンマックスです！！長いお話逆にありがとうございます！！ずっとドキドキできるとか最高です！よろしくお願いします！！ (2020年1月30日 21時) (レス) id: 92c3943f3d (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - _to_shoさん» 嬉しいです〜！ありがとうございます！ (2020年1月27日 19時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年1月13日 13時
