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正直、不安しかなかった。
人望もありそうだし、先生からも認められていそうな、
神宮寺くん、という人。
そんな人と同じ仕事をするなんて、少し。いや、かなりプレッシャーだ
そもそも彼は、どんな人なんだろう。
ホームルーム中に何度かさりげなく見た君の横顔は、
大役を任されて、おどおどしている私とは違って、
とても、落ち着いていた。
「学級委員！がんばってね！」
ホームルームが終わってすぐ、私を推薦した子がやってきた
「あ、うん、がんばる、」
「絶対にAちゃんなら、うまくできるよ！」
「う〜ん、そうかなぁ…」
キラキラと嬉しそうな彼女の表情に、圧倒された
本当に不安だらけだけど、
せっかく私を選んでくれた人もいるから、
「……なったからには頑張るね！推薦してもらったし、期待に応えられるように努力してみる」
自分を奮い立たせるように、声に出した
「うん！それでこそだ！応援してるし、何かあったら手伝うから！」
「ありがとう…！」
手を振って教室から出て行くその子を見送る
……私も帰ろうかな。
そう思ってカバンを持ち上げると、
「Aちゃん、はじめまして。」
突然私の横から、神宮寺くんが現れた
「あ、え、は、はい！」
急に話かけられて慌てふためく私を、
「いやびっくりしすぎだから笑」
そう言って笑いながら見つめる、その人
私たちの、初めての会話。
神宮寺くんはしばらく笑ったあと、私の正面にやってきた
「俺は神宮寺勇太です。よろしくね」
「あ、Aです、よろしくお願いします、」
緊張でカチカチにかたまった体でお辞儀をすると、神宮寺くんがまた吹き出す
「Aちゃん、面白いね」
「そう、かな。初めて言われた…」
「緊張してるんだろうけど、動きがなんかカクカクしてる笑」
「ああ……ごめんなさい、」
神宮寺くんは、もっと楽しそうな顔をする
「謝ることじゃないよ笑 そんなに緊張しないで？」
君は、私をきらりと見つめると、
「……学級委員、2人でがんばろうね」
そう言って、爽やかに笑った
わざわざそんなことを言うために、私のところまで来て、くれたのかな。
″2人で″
その言葉に、ほんの少し。どきりとする
この人は、きっと優しい人だ。
私は直感で、そう感じとった。
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詩愛(プロフ) - _to_shoさん» いつもありがとうございます！切なく共感していただけて本当に嬉しいです^^ 続きもお楽しみに！ (2020年2月15日 15時) (
レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
_to_sho(プロフ) - 選ばなかった未来が、少し気になるの、、、切ないです泣。共感100パーセントです泣 (2020年2月9日 2時) (レス) id: 92c3943f3d (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - _to_shoさん» 楽しんでいただけて何よりです！がんばって更新してまいりますのでよろしくお願いします！！ (2020年1月31日 19時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
_to_sho(プロフ) - 俺にちょっと時間ちょうだい、のとこでキュンキュンマックスです！！長いお話逆にありがとうございます！！ずっとドキドキできるとか最高です！よろしくお願いします！！ (2020年1月30日 21時) (レス) id: 92c3943f3d (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - _to_shoさん» 嬉しいです〜！ありがとうございます！ (2020年1月27日 19時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年1月13日 13時
