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「ありがとうございました〜〜」
クラスメートの声が響いて今、冬休み前最後の学校が終わってしまった
「行くで」
私の机のところに来る永瀬
「あ、うん！」
私たちはカバンを持つと、今日も図書室に向かった。
・
どうしよう。
カリカリカリ…
どうしよう、私。
カリカリカリ…
ただでさえ永瀬が隣にいて、いつもはかどらない勉強が、もっと手につかない
カリカリカリ…
ペンを持ってはいるものの、動かない手
よぎるのは、カバンの中に押し込んだ、渡されたばかりの成績表
頭に響くのは永瀬のシャーペンの音だけ。
「まーたなんか悩んでるやろ」
あまりに混乱していて、一瞬、私へ向けられた言葉だと気付けなかった
いつもは手元から目を離さないくせに、今日だけは私の目を見て言うんだから、ずるい。
「永瀬相談員がきいてあげましょー」
そう言ってスラリとした足を組んでこちらに体を向ける
「いや、大したことじゃないんだけど、」
「いいから言えって」
「あの…成績が、成績がね」
「おん」
「良くなくて、S大学はぎりぎり受かるかどうかって感じだったの、」
また、言われるんだろうな、そんなことで弱気になってるのか、って。
見損なった、って。
「やめるん？目指すの」
ほら来た。
答えられない、自分でもどうしたいのかわからないから。
黙っている私たち
しばらくして、はぁっとため息をついた永瀬
怒って、そのまま私をまた怒ってほしい
口を開いた君は
「俺は、Aの努力してるとこ、すきやけどな」
はじめて、とても自然に、私の名前を呼んだ
びっくりして思わず永瀬を見ると
優しく微笑んでから
「だから、挑んでほしい」
どうして君はそんなに、私の心を動かすんだろう。
はい、続き続き！と、私にシャーペンを渡すと、また何事もなかったかのように問題集に戻る永瀬
私も受け取ったシャーペンを握り直す
よし、やろう。
計算式を書き出した私の横で、永瀬の耳が赤かったのは、きっと窓から入る夕日のせい。
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詩愛(プロフ) - ぴーさん» こんばんは！ありがとうございます…！頑張ります！引き続きよろしくお願いします。 (2019年2月4日 22時) (
レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
ぴー - とてもおもしろいです。更新楽しみにしています！！これからも頑張ってください！！ (2019年2月3日 19時) (レス) id: b972a36c14 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 夕美さん» こんばんは、ご指摘ありがとうございます。外していたつもりだったのですがうまくできていなかったみたいです…。失礼しました。 (2019年1月25日 23時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
夕美 - オリジナルフラグちゃんと外して下さい、違反です。ルールくらい確認しましょう。 (2019年1月25日 23時) (レス) id: b6266b0de2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2019年1月25日 23時
