信じてもいいですか。《黒》

18 ページ18

.









『シャワーお先でした』






シャワーから出るとふっかがソファーに寝っ転がってウトウトしてた


この時期だからってお腹出してたらさすがに風邪ひくって…






『ふっか…？寝てる？』




深「ん…、あれ、A、？シャワー出たの？」


「やべ、寝てたわ」




めちゃくちゃ大っきいあくびしてごめんって謝ってきた



『いやいや、こっちこそ先に浴びちゃってごめんね、あと起こしちゃって』


深「別にいいよ、起こされた訳でもないし」







「にしてもさぁ〜」



わたしをジロジロと見ながらそう呟く


『何よ』






深「俺さ、ズボンも一緒に置いたよね？なんでお前パーカーだけなの」


置いててくれた着替えにはパーカーとズボンがあったけど、ふっかがだぼって着るくらいだからそりゃわたしにとってはめちゃくちゃ大きくて、、



『いやぁズボン大きかったしパーカーだけで隠れるかなぁって思って』


えへへって誤魔化してもふっかは大きなため息




深「今日、さすがにメンタル来てるだろうしAんこと抱きたく無かったけどさ」



「誘ってんの？」









いや、ほんとに誘った訳じゃなくてただ単に大きかっただけだったのに


「なんで今日は履いてないの」

「見慣れてるからってさ…」








顔を少し赤くしながらそっぽ向いてポリポリ頭を搔くふっか



ほんとに誘ったわけじゃないけど、









『ちがっ…』







否定しようとしたらドサッといつの間にかわたしがソファーの上に、その上にふっかがいる状態になった

まぁいわゆる馬乗り状態ってわけ



正直、


ほんとに正直ね、


下から見るふっかってかっこいいんだよね

口が裂けても本人に言えないけど。








深「ごめ、我慢できない」



「目黒のこと忘れさせてやるから許して」









わたしたちのいつもの始まる合図のキスを優しくしてきた





.

19→←17

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す