伝説の妖怪は神様の妹でした！！ (ページ3)

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二話ページ3

(ここから少し過去に入ります。)
・・・、この子は片寄美希ちゃん。小学1年生の可愛いお隣さん。

私は小学6年生の時不運な事故で父母を失った。

親戚は居なくて、遠縁の優しいおばさまが今まで住んでいた家にそのまま住めるようにしてくれた。

父と母は元々お仕事が忙しくて中々家に帰ってこないという生活だったのでこの年にも関わらず家事は全て自分でこなしていた。
近所のおばさまに「うちの嫁に来ない！？」
・・・と言われていたほど私は大人びていたらしい。

父と母も帰っては来なかったけど、たまにしかとれない休みの日は沢山遊んでくれたりしたから2人の事を嫌いになったことは一度も無かった。

そんな幸せな生活を送っていた矢先あの事故が起きた。

事故の原因は相手のトラックの人為的ミス。ブレーキをアクセルを踏み違えたという事故だった。トラックの運転手は父母のお葬式に来て泣きながら謝罪してくれた。、、土下座で。最初は許さないと思っていた私でも相手の心からの気持ちに押されてしまい許してしまった。

その日から自傷行為をするようになった。今では手首や足首に傷跡が絶えない。

いろんな人に心配される事に疲れてしまった私は家の近くの公園のベンチに座ってボーっとしていた。
そんなとき小さな女の子が

「大丈夫？」

と声をかけてきた。最初私は今は誰にも会いたくなくて顔を俯いて、か細い声で

『あっち行って』

とその場から追いやった。

そのすぐ後タタタッっと走り去る音を聞いて安心していたら、また少し経ってタタタッっとこっちに駆け寄る音が聞こえた。
顔を上げるとさっきの子が何かを持っていた。

「おねーちゃん！！」

『・・・だからあっち行っt「はいっっ！こりぇ！！！」っえ？？！』

そう私の言葉を呂律が回って居ない言葉でかき消すと私の手に無理やり何かを置いた・・・
(これって・・・)

『よ、四つ葉のクローバー・・・？』

そう、四つ葉のクローバーだった。

女の子はニコニコ笑っていた。

『どうして私に・・・？』

「おねーちゃんが悲しそうなかおしてたかりゃっっ！
ねえねえ！お姉ちゃん知ってる？葉っぱが4枚ついてる、よちゅばのくりょーびゃーを持ってると

《自然と笑顔になれるんだよ。》」

その時その女の子と母の面影が一瞬重なって見えた。

『お、おかーさっっ・・！』

小さい頃母に同じ事を言われたのを思い出した。

涙が止まらなかった。