彼女は死んで少女は生きる (ページ3)

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モラクス「それで、俺に伝えたいこととは何だ？」

ただこう戯れに来るために訪れたのではない

今は彼女からの伝えたいことを優先して話を聞くべきだ

「……あのね」

言いにくそうに目を逸らしながら、されど俺の服を掴んでいる姿はどうしようもなく愛しかった

なるべく彼女が話しやすいように、優しい笑を浮かべた

が、その気遣いはいとも簡単に崩れた

「私達、そろそろお別れみたい」

泣きそうな、苦しそうな表情で俺の瞳と合わせる彼女

俺も今、どのような表情を浮かべているのだろうか

いつか来るとは思っていた

彼女と別れる日が

でも、そんな不安な感情は日に日に薄れいつの間には忘れてしまっていた

そう

彼女は光の神

岩神如きが独り占めしていいような存在じゃない

わかってる

わかってるが………

モラクス「っ……いやだ…！」

彼女を抱き締めるこの手を離したくない