薔薇色の青春なんぞ存在しない、マジで。【実話】

【学校語り】主に陽キャの、女子共に告ぐ！！.2 ページ32

本当に地毛で明るい髪色の人に失礼だって言ったのはな。



君らのせいでこっちにも先生の矛先が向くからだよ。



君らが染めたのに地毛だって嘘ついて、それが先生にバレて。


それから頭髪検査くるやろ？？



んで私明るい髪色(ガチの地毛)やろ？？




……検査対象者に私の名前乗ってるんよね。





……………うわぁァァァァァァァァァめんどくせぇぇぇぇぇぇ((




検査する教室呼ばれて、中はいったら、保健室の先生を始めとした先生方が5〜6人とか、多くね？って感じでいるんだよ。



そんで私を取り囲むやん。


で、言葉の嵐ですわ。


「髪を染めたことはある？」「どうやってそんな髪色になったの？」「本当に地毛？」「ヘアアイロンは…使ってないんだ。ふーん……へえ」



……やめてくれ。心が死ぬ。


まず染めたことは無いし、どうやってって言われても知らんし、ガチガチの地毛で親からの遺伝だし、ヘアアイロン使ってないって言っただけなのにその哀れみの目を向けてくるのは何や。


「この子女の子なのに……」とでも思ったか？チッチッチ甘いな。


だって家にヘアアイロンないんやもん。許してくれ。


あったとしても使える気がしないし。憧れはあるけどね。



それからその後先生が頭頂部確認して、本当に地毛だっていうことが分かってからの言葉。


「今迄髪色のことで何か言われて傷ついたことはある？」


「髪色で何か困ったことは？」


「あなたと同じような髪の色で、『悩んでます〜』って言ってくる人は沢山いるんだよ」


「これから何か髪色のことで悩みがあったら言ってね」


「この髪色だと、就職とか進学で後々困り事が出てくるかもしれないねえ……」



心配してくれるのは嬉しい。


ありがたいとも思うし、その言葉を無視して、真っ向から否定するのは違う、とも思う。



ただ、ちょっと言いたいことがあるとすれば。



……自分の見た目を責められてるような気分になって、ちょっと悲しくなったわ、ってくらい。



周りの人から髪色について褒められることはたまにあるんだよ。「黒髪と茶髪が交じってて素敵だね」とか「可愛い」とか「羨ましい」とかさ。男女問わず。


だから私もそう言われるたびに自分に自信持てたし、自分の髪が好きになれたし、むしろなんか、この髪でいられることに誇りを持ててるんだよ。


だから私にとっては髪ってイイモンなの。


だからそれをさ……悩みの種みたく話されるのはちょっと……ねえ。悲しくなるぜ俺。

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