薔薇色の青春なんぞ存在しない、マジで。【実話】

【日常語り】こびとづかんソフトキャンディ ページ16

こびとづかんソフトキャンディっていうお菓子が昔大好きでした。


バニラヨーグルト味の、外はカリ、中はモチ、やわやわ〜っとした食感、鼻腔にくすぐるバニラの風味、噛めば噛むほど滲み出るヨーグルトの味。


とにかくほぼ毎日食べていて、舌が切れても、そんなの知らん、うまい菓子は食え食え精神で食べてたんです。


あのソフトキャンディは、私の生活の一部でした。




そんな中。



それはいつものお店のレジ先に、ソフトキャンディの隣に並んでいました。



牧場の映る緑と、ミルク色のパッケージの隣に、広い野原と青い空の映るパッケージ。その中央に大きく佇む桃色、あれは____



『こびとづかんグミ』



……出たなカクレモモジリ。




その桃味のグミは、ソフトキャンディの売り場を圧迫して、そこに陳列されていました。




てかグミの方が売れてるやん！何で！？ソフトキャンディ美味しいやろ！何で売り場狭くなってんの！？




当時私はグミあまり好きじゃなくて(仮面ライダーグミしか受け付けなかった)、それが余計にこびとづかんグミへの敵意となりました。


まぁそれから直ぐにソフトキャンディは店頭から姿を消しましたね。



どこ行っても無いんです。いつもの店も、他の店も。



一回DVDレンタルショップで見つけたんですけど、親にねだったら拒否られました。




それ以来あのお菓子は見てません。




おのれグミ。




桃が好きな弟が、美味しそうにこびとづかんグミを食べてるのを見て、一人恨みを抱いていました。




またいっぱい食べたいな。デリシャスマイル。

【趣味語り】真壁寂室さんを布教するる→←【学校語り】動物のペンケース

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す