Doctors family〜3〜

体調崩す（玲於） ページ10

裕太side



玲「うわぁ、もう最悪」

隼「寒いしお風呂入りたい」


全身びしょ濡れの状態で帰ってきた二人。



朝あれだけ言ったのに傘持っていかなかった二人が悪いんだけど。




ちゃんと傘を持って行った涼太は大丈夫そうだし。


一時的な雨みたいだから他の人も大丈夫だと思う。




それにしても結構な大雨。

こんなに降るとは思っていなかった。





裕「もう早くお風呂行ってきな。上がったら温かいもの用意しておくから」




二人が仲良くお風呂に入っている間俺は制服の洗濯。





明日までに乾かなかったらどうするんだろうね。


ほんといつになっても成長しないんだから。









玲「くしゅんっ！っあ、」

都合の良いように振り回されて一緒にゲームやってたんだけど。




さっきから玲於が鼻声なのとくしゃみが止まらないのが気になっていて。





隼は至って元気そうにしているんだけど。


玲於はもともと体が強い方ではないからさ。






裕「れーお。暖房つける？寒い？」

玲「んっ、寒い」


一応熱も測ってみたけど問題はなさそう。




これから出てくるかもといつもより注意深く見ないといけないな。







あれからすっかり晴れてみんなも帰ってきた。


夕食の準備でもしようかとリビングに立った時に隼の叫ぶ声が聞こえた。





すぐに駆け寄るとソファーの上でぐったりな玲於の姿。



龍「何？玲於熱あったの？」

裕「学校からびしょ濡れで帰ってきた」

龍「おぉ、それは災難や」



災難やなくて二人が悪いんですけど。

そう言いたくなる心をそっと抑えて玲於を部屋まで運んだ。




玲「…め、さい。ごめ、なさっ」

裕「ちゃんと学んでよね。玲於はいつもそうなんだから」




行動と体が釣り合っていない人の代表や。

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