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亜嵐side



亜「口開けられる?ちょっと診させて」


自分で開ける気力も無いみたいで舌圧子でかなり無理やりになってしまった。




止まらない咳のせいで扁桃腺が腫れてきてしまっている。


でもそれは仕方がないことで。






少しでも楽にさせてあげようと背中をさすってあげていたら逆に誘発してしまい。



しまいには喘息の発作まで出てしまった。





涼「ヒューっ、ヒュっ!げほっ、げっ、ヒュー、ヒュー、ヒューっ!」

亜「大丈夫。ちょっと頑張ろうな」




準備してあった吸入器を急いで口に咥えさせて落ち着くのを待った。




今まで何度も見てきたけどいつまで経っても慣れない。


こうやって頑張っている姿を見ると俺たちが弱音なんて吐いてられないって思う。







AKIRA「んっ?ちょっといいかな」


俺から聴診器を取ると服を捲り上げて何か入念に聴いていた。




あまりにも長くて異常でもあったのかと心配になる。


それは涼太もで、俺に寄りかかっている体が少し震えているような。





AKIRA「ごめんね。びっくりしたでしょ」



涼太に聞こえないように少し離れたところであることを俺に言った。


喘息の発作が出てから中々落ち着かなかったのもこのせいだと。





涼太は何かを察したのかわからないけど目を合わせようとしない。




亜「涼太ー?聴いて欲しいな。痰が絡まってるから吸引したいんだ」

涼「やっ…やだっ、せん、で…えぇ、けほっ」

亜「ほら、その咳辛いでしょ?ね?」




涼太を説得している俺に代わって下の階から吸引する道具を取ってきてくれると。





うちの涼太は物で釣れないというのはわかっているから。


性格を知っているとはいえどうすればいいのかわからないけど。




AKIRA「涼太も大きくなったね。昔はよく暴れて大変だったんだから笑」

亜「もう高校生だもんな。頭も良いし」



緊張をほぐしてあげようと関係ない話をしてあげる。





涼太なら自分でやると言ってくれるような気がしたから。







涼「にぃ、ちゃん…ぃ、しょ、けほっ、」

亜「いいよ。隣にいるからできる?」



深くはなかったけど浅くもない頷き。




涼太なりに決心がついたんだと思う。


いつのまにか大きくなって俺の身長を抜かすのもそう遠くはないかな。

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マメゴン(プロフ) - リクエスト停止中です。 (2021年1月7日 22時) (レス) id: 7ae0bdd266 (このIDを非表示/違反報告)
さら - 玲於くんが体調悪くなちゃって隠そうとするけど隼くんにすぐばれちゃうお話がみたいです! (2021年1月6日 22時) (レス) id: 32dc7ba6bd (このIDを非表示/違反報告)
らら - リクエストです!涼太くんがインフルエンザになってしまう話が読みたいです! (2021年1月6日 16時) (レス) id: 843f1dad74 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ - リクエストさせてもらいます!玲於くんが過呼吸になってしまう話が見たいです!シチュエーションはマメゴンさんにお任せで大丈夫ですか?すみませんこんなざっくりで、、よろしくお願いします! (2021年1月5日 20時) (レス) id: 222c98f18b (このIDを非表示/違反報告)
SORA_1228(プロフ) - 涼太くんが玲於くんを守って大怪我する話がみたいです。目が覚めたら玲於くんに玲於が怪我しなくてよかった!って言って龍友くん達に怒られるけど涼太らしいなって言われる感じの話がみたいです! (2021年1月5日 15時) (レス) id: d773789e6b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マメゴン | 作成日時:2020年10月21日 16時

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