Doctors family〜3〜

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龍友side



龍「ここ数日誰か家に帰ったか？全部涼太に任せっきりになってたよな？」


そんなこと言っている自分だって。





でもちゃんと向き合って申し訳ないことをしたと思っている。



だから涼太が悪く言われるのに苛立ちが隠せなかった。





龍「ごめんなぁ…ほんっと、ごめん」

冷たくなってしまった涼太の手を温めるように両手でさする。




元から細かったけど骨と皮みたいな手。


少し握っただけで折れてしまいそう。




今思い返すと僕が帰ってきて初めて涼太を見たときの顔色が悪そうで。




ずっと食べれていなかったんじゃないかと。




身の回りの管理が苦手な涼太が弟二人の世話までなんてどれだけの負担だっただろうか。







涼「…っん、」

龍「涼太、涼太！よかったぁ。今その管抜いてあげるからね」


意識も戻ってもう何も異常はなかった。




だけど起きてから一度も目を合わせてくれなくて。


なんとなく理由はわかる。





龍「涼太。ごめんな。気づいてあげられなくて。辛かったよな」


涼太の頰を包み込んで目を合わせる。





怒られることを覚悟していたのかずっと力が入っていたけど少し抜けたような。




涼「…めっ、さい…ま、たっ…か、くっ、ちゃっ、たっ…からっ、泣」

龍「隠したこと怒ってへん。今回は僕たちも悪かったもんね」

涼「…ぁ、んっ、」

龍「だけどね？もし僕が帰ってこなかったら大変なことになってたんだよ」



今回の件は涼太も怖かったんだろう。




首が取れるほど僕の言葉に頷いていた。


ずっと謝ってばかりで可哀想になってきて頭を撫でてあげると笑みをこぼす涼太。







亜「涼太ごめんな」

裕「ごめん」

メ「ごめん」


起きてしまったことは仕方がない。



こんなことが二度と起きないように行動することが大切だよね。




次こそは絶対に守ってみせる。





END

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