Doctors family〜3〜

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メンディーside



涼「にぃ…ちゃんっ、なんかっ…しびれてるっ、泣」

メ「泣かないよ。大丈夫だからね」



脱臼をしたときに腕が痺れてしまうのはよくあること。



それをさっき涼太にも伝えたんだけど。


今の涼太には何もかもが不安で落ち着かないんだと思う。






ガチャン！

玄関の開く音がしたから多分龍友が帰ってきたんだろう。



俺たちからしたら良かったけども。

涼太にとっては逆に不安を煽るような形になってしまった。




逃げないからと言ってもやっぱり怖いものは怖い。



色んなものに怯えている涼太を見るのは心が痛かった。






龍「りょーた。ごめんな、遅くなったな」


いつもなら龍友が帰ってくると喜んで駆け寄っているんだけど。



今は布団を掴んで震えている。





龍「大丈夫だからね。ゆーっくり体倒すよ。深呼吸してな」

涼「んっ！ぃ…たっ、ぁ…っ！」

龍「頑張ったよ。でもあと少しだけ頑張ろ」



珍しく自分から頷いてくれて今回はあまり苦労しないと思いつつ。




やっぱり何が起こるかわからないから。




みんなでアイコンタクトを取り俺と亜嵐で涼太の体を抑える。



龍「すぐ終わらせよ。ちょっと頑張ってな」

涼「んんっ！くっ…ぁっ、」

龍「頑張ったよー。もう大丈夫やからね」




あまり抑えずに終わったからもしかしたら俺たち入らなかったような。


でもそれは涼太の成長だよね。






多分ドアの向こうに隼がいるんだろう。

外が騒がしい。




声をかけるとすぐに入ってきた。


龍「じゃあ一週間は動かしちゃダメだよ。わかった？」

涼「んっ、」




まぁ、動かそうにも包帯グルグルだし無理だろうな。



隼「りょた兄ごめんね、」

涼「いいよ。でもっ…隼デブだから重かった、笑」

隼「ちょっ…それはりょた兄が細すぎるだけ！」

龍「確かに、それはあるな」




一時期はどうなることかと思ったけど。


こうやってみんなが笑っているところを見ると嬉しくなるな。






END

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