Doctors family〜3〜

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涼太side



薬から解放されて楽になるはずが最近体の不調を感じるようになった。


前からわかっていたはず。




だけどやめられなかった。





亜「なんか顔色悪いね。学校休む？」

涼「んーん。大丈夫」

亜「そっか。なんかあったら無理しないで帰ってきなよ」





既に怪しまれているのに。

これ以上怪しまれるような行動をとれば確実にバレてしまう。






もしかしたら今より強い薬になるかもしれない。




そう思うと言い出せなかった。







友「涼太大丈夫？元気ないね」

涼「気にしないで、大丈夫だから」


体調が悪いせいか授業中もぼーっとしちゃって頭に入ってこなかった。





耐えないと。

頑張らないと。



今日は一日家にいるって言ってたなあらん兄。





こんなので家に電話をかけられたらこれ以上に隠し通しにくくなる。






今になって自分が何をしているのかわからない。





悔しくて、悔しくて。


自分が憎くてたまらなかった。








涼「ただいま…」

なかなか返事がなくて。



だけどそんなのも気にせずにリビングへ。





ソファーでくつろいでいたあらん兄と一度目があったけどすぐに逸らされてしまった。



あらん兄の顔は何を考えているのか。





そこには少し怒りがあったと思う。


亜「おかえり…涼太、後で俺の部屋きてな」

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