Doctors family〜2〜

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裕太side



当直明けで部屋でくつろいでいると涼太を抱えて帰ってきたりゅと兄


涼太の頬は真っ赤に染まっていて、辛そうな感じが伝わってくる



龍「ちょっとソファー空けてくれる？」




力が全く入っていないと言っても過言ではないほどぐったり



二人がかりでようやく降ろすことができた




裕「りょーた？深呼吸してごらん」

涼「んっ、はっ、はっ、、んー！げほっ」



荒い呼吸と乾いたような咳を繰り返している涼太



呼吸しやすいように体を横向きにさせてあげて背中をさする


改めて感じる体の熱さ




さっきまで薄っすらと開いていた目も段々と閉じてきてしまった



龍「涼太もう少し頑張ろうか。そしたら寝てもええからな」



部屋から取ってきたであろう診察の器具を机に並べている




りゅと兄の顔から伝わってくる

手伝え。その言葉



かなりの熱だからそこまで暴れることはないんだろうけど


龍「心臓の音聞くで。シャツ上げるな」




急に震え出す涼太の体


怖さっていうよりは寒さの方が勝っているように見える



毛布を重ねてかけてやる






涼「げほっ、けほっ、げっ…んーっ、」

龍「ごめん、ごめん。辛かったな。もう終わりにしようか」



涼太が落ち着いたタイミングで舌圧子を滑り込ませるとそれがいけなかったのか


目の淵に溜まっていた涙が溢れて出てしまった




首を触るとまだ熱くて

むしろさっきより上がってしまっているのではないか






出来ることも限られていて、役に立たない自分を恨んでしまう

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