Doctors family〜2〜

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龍友side



医者「失声症で間違いないでしょう」



僕の予想が当たった



うちには誰も精神科の人がいないから初めて見る先生に緊張している様子だった



医者「少し喉腫れているので薬つけますねー。苦いですけど飲み込んでください」



そういう医者の顔は笑っているようで笑っていない



僕たちっていつもこんなんなのかな



亜「……ごほっ……っ」



薬をいつも平気な顔で飲む亜嵐でさえも顔を歪めているところを見ると相当苦いんだなって



「ありがとうございました」



この後、亜嵐の先輩に電話して一週間の休みをもらった



僕も亜嵐のことを見るために休みをもらった









「なんか食べたいのある？」



亜《お肉》



「お肉か！僕も食べたかったんだよ！内緒で食べるか」



まだ喋れない亜嵐だけどスマホを使ってなんとか会話が出来ている



医者にまずはストレスをなくすことから始めろって言われたからなるべくテンション高めで



亜嵐の好きなようにさせることにした



「美味しい？」



亜「(コクッ)」



少し笑ってみせた亜嵐だけど、ぎこちなかった



いつか思いっきり笑えたらいいな



それがいつになるかわからないけど僕たちは待ち続けるからゆっくりでいいんやで

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