Doctors family〜2〜

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隼side



あの鼻に付く独特の匂いで起きた



横を見るとベッドの上で苦しそうに吐いている玲於の姿が



「玲於！ねぇ、大丈夫？」



俺が声をかけても反応してくれなくて怖くなった



でも俺がいた所で出来ることは限られている



こんな状態の玲於を一人にさせたく無かったけど仕方がない



階段を駆け下りてお兄ちゃん達を呼びに行った







「お兄ちゃん！れ、玲於が吐いてる」



亜「玲於が？わかった、すぐ行く。隼はここで待ってて、感染症かも」



「やだ、玲於のところ行く」



俺の必死の抵抗も簡単に解かれてしまった



さっきの玲於の姿が頭から離れない



どれだけ辛かったんだろう。代わってあげたいくらいだよ



メ「心配だね。今日は隼も念のため学校休もうか」



「俺、も？」



メ「うん。もしかしたら移ってるかもしれないから」



いつもなら学校を休めて嬉しいはずなのに



こんなに気分が上がらないのは初めてだった



上の階からは止まることのない足音



急に不安が襲ってきて変な冷や汗が止まらなかった



メ「隼、眠いんじゃないの？まだいいよ」



玲於の無事を確認するまで絶対に寝たらダメ、そう思っていたのに



睡魔には勝てず眠りについた

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