Doctors family〜2〜

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メンディーside



俺の服を強く掴んでいて離れない涼太



肩が濡れている感じがあったから見ると顔を埋めて泣いていた



「どうした、怖いのか」



涼「ぃや、んっ、んっ、、ひゅっ」



熱のせいもあるんだと思うけど少し甘え出してきている



こんな時はいつも龍友が慰め役をやっていたからどうすればいいのかわからないけど



出来る限りのことはしているつもりだ



亜「大丈夫かな。そろそろ、始めてもいい？」



亜嵐がそう言うと服を掴む手が強くなった



裕「涼太、今ならお兄ちゃんたちがやるんだよ。知らない人は嫌でしょ」



人見知りの激しい涼太は前に知らない人だった時に暴れて進まなかったことがあったから



裕「頑張れそう？」



涼「んっ、ゃ、るっ、、がん、ばるっ、」



涼太がこんなに怖がっている理由。それは一つしかない



髄膜炎の疑いがあって検査しないといけないんだけど、その検査が大人でも苦手だという噂があるから



できれば避けたかったこの検査



せっかくやる気になったのを無駄にしたくない気持ちはみんな一緒だった



亜「じゃあ横になってね。大丈夫」



ゆっくりと横になった涼太の服を上げて俺と裕太で体を抑える



万が一動いてしまった時に危ないから



「ちょっと抑えるけど、心配しないでね」



みんな緊張しているのか誰も喋らず、沈黙が流れる



部屋には金属音が鳴り響いていて緊張感がより増す



亜「最初の麻酔だけ頑張ろうな、それ終わったら楽にしててね」



この亜嵐一言で涼太の体にも力が入った

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