Doctors family〜2〜

髄膜炎（涼太） ページ22

龍友side



「下がらないな」



一昨日から熱があって、そろそろ下がってもいい頃なのに中々下がらない



少し動くだけで怠そうにしている涼太を見ると早くどうにかしてあげたいという気持ちでいっぱい



涼「んーっ、泣」



「辛いな、どうしたんだろうね」



布団を掴んで何かに必死に耐えていて、目からは生理的な涙が溢れ出ていた



メ「どんな感じ？」



お粥を持ったメン兄が部屋に入ってきた



「ダメや、変わってない」



メ「持ってきたけど、、食べられそうにないかな」



涼太はベッドにぐでーっとしていてとても食べられる状態ではないのは確かだ



でも昨日から何も食べていないから僕としては一口でも食べさせてやりたかった



「りょーた、一口でもいいから食べような」



クッションを重ねて寄りかかれるようにして少しでも負担を無くせれば



亜「りゅと兄ー、もうすぐ時間だよ」



下から亜嵐の叫ぶ声が聞こえた



ずっとそばにいたかったのに生憎、僕は今日出張だから



ギリギリまで居ようと思ってたんだけどそろそろ時間がやばいみたいで



「じゃあ後頼んだから」



鞄を持って行こうとしたら手を掴まれた



涼「ぃや、だめ、、いっちゃ、いやっ」



メ「涼太、龍友これから仕事だから。わがまま言わないの」



メン兄によって掴まれていた手は外されたんだけど



顔を見ると行かないでと訴えているような目で見てくるからこっちも行きたくなくなっちゃう



「ごめんな、すぐ帰ってくるからな」



もう一度見てしまうと今度は本当に行けなくなってしまうと思い目線を合わせず部屋を出た



今は罪悪感しか残っていないから帰ってきたら思いっきり抱きしめてやろう

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