Doctors family〜2〜

熱（隼） ページ17

隼side



「ぁー、だるっ」



今日の第一声がこれだった



頑張って体を起こすも、ベッドに逆戻り



最初は誰かに言おうと思ってたけど心配かけたくないのもそうだけど何より学校を休みたくない



まだ時間はあるからもう一回寝ようかとしたけどズキズキと痛む頭が邪魔して寝られたかった



隣ではまだ玲於が寝ている



俺は布団を被り必死に耐えた








コンコン



龍「起きてー朝だよ」



気付いたら寝てたみたいだけど眠りが浅かったせいかりゅと兄の声ですぐに起きた



龍「隼、今日は寝起きいいなぁ！じゃあ玲於起こしといて」



とりあえず返事はしたものの、この重たい体をどうやって動かそうか考えていた



「れーお、起きて」



こんなので玲於が起きるわけないけど今の俺にはこうすることしかできない



「バカ、玲於もう知らないから」



玲「おいお前、今バカって言ったな、言っとくけどなお前の方がバカだからな！」



お願いだから近くで大きい声出さないでよ



てか、起きてたなら言ってくれればよかったのに



「下行こ、ご飯」



熱のせいでちゃんと喋れてるかわからない



でも玲於は鈍感だし大丈夫だよね



学校に行けばもうバレる心配もないし、と思うと気が楽でいつもなら遅刻ギリギリまで準備してるのに今日は朝ご飯前に準備し終わった

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