Doctors family〜2〜

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亜嵐side



今日の朝、出勤する時は足音も聞こえなかったし昨日の夜のことはすっかり忘れていた



大「亜嵐先輩、今から会議ですって」



「わかった、すぐ行く」



俺は空いていた窓側の席に座った



数少ない大事な会議だったから何も気にせず集中していた



パリンッ



「…った」



会議室の窓に石が投げ込まれて、大きな音を立てて窓が割れた



窓側に座っていた俺は運悪く、割れた窓の破片が手に降りかかった



大「すごい流血してますよ、来てください！」



「大丈夫、このくらいなんとかっ」



大「バカなんですか、自分でも見てください」



そう言われ、自分の手を見るとパックリと切れていた



切れている方の反対の手を引っ張られて半強制的に処置室に連れて行かれた



大「しばらくは安静にしていてくださいね」



俺の右手は包帯でぐるぐるだった



これじゃ書類の仕事ばっかりだな



大「でも、あの石誰がやったんだろう」



大樹がボソッと言った一言に俺はあることが浮かんでいた



もしかしたら、いつものあの人かもしれない



これが故意だとしたらと思うと俺は身の危険を感じていた



そろそろ誰かに相談するべきなのか



今日はとりあえず、怖かったからタクシーで家に帰った



この時の俺の気持ちは不安から恐怖に変わっていた

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