story397 ページ27
シャンクスを置いて、甲板の真ん中を歩いていく
先程まで宴をしていただろうこの甲板
まるでモーゼの十戒かのように船員達が道を開けていく
｢…うちの船長を泣かせた罪は重いぞ｣
船先に着くと、先回りしていたベン・ベックマンに話しかけられる
赤髪海賊団副船長
シャンクスの相棒とも言える存在
『…そうですね……
あの子を泣かせた以外にも、罪はありますもんね』
彼女はそれをも愛しむように微笑んだ
怒らせたこと
悲しませたこと
我慢させたこと
泣かせたこと
泣かせたこと
泣かせたこと──
許されるとは思っていない
本来なら嫌われたっていいのだ
なのに…何故そんなにも優しく接してくれるのだ
あの子が私を大切にしてくれるのなら、
私も、今できる最大の愛をあの子に
『ベンさん…あの子をおねがいしますね』
ベックマンを一目見つめると優しく笑った
それは母親のような、慈しみの笑み
ベックマンは彼女に向けて何かを投げ渡すとくるりと甲板に体を向け歩き出した
｢あんたよりはお頭のおもりは得意だ｣
彼女は安心したように笑った
Aの手の中にはベックマンが投げた、とある島の永久指針
彼女は船から海を見下ろすと、船に繋がれてる小舟があった
彼女は繋げている縄を解き、小舟に乗り込む
『ごめんね』
謝罪の言葉を口にし、レッド･フォース号を去った
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たろ。(プロフ) - あー泣いた。良い作品ありがとうございます (2022年6月5日 21時) (
レス) @page36 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - ワンピースの小説の中で涙が流れたのは初めてでした。こんなに素敵な作品をありがとうございました！！ (2022年1月31日 1時) (レス) @page34 id: 3ad15612f6 (このIDを非表示/違反報告)
sky*(プロフ) - 久々にこんなに涙を流しました。ワンピースの夢小説を何年も読んできましたが、他のどの作品とも似つかないこの物語が大好きになりました。8章も書いていただきありがとうございました！！！！ (2021年9月6日 13時) (レス) id: 6da2287aaa (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - 素敵なお話を作ってくださり有難うございます。最後を読んだとき、もう涙が止まりませんでした。 (2021年7月5日 23時) (レス) id: 1b091749f7 (このIDを非表示/違反報告)
弱音ハクはオレの嫁(プロフ) - ありがとうございます。素晴らしい作品です。最後は涙無しには読み進められませんでした。 (2021年3月27日 7時) (レス) id: ccc8b6f347 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サン・D・リリア | 作成日時：2020年9月28日 22時
