story395 ページ25
ドアを開け、船内を歩いていく
歩いていたことがある船内
だが誰の船だったか思い出せない
彼女は足が覚えている方向へ歩いていく
船内にはあまりにも人がいない
昼食でも食べているのか？
彼女は歩きながら滑らかな指が木製の年季の入った木目の壁に触れる
窓付きのドアの前に着き、ドアを開けた
『レッド・フォース号か…』
最初に目に入ったシャンクス達、そして特徴的な赤いドラゴンの船首
甲板ではシャンクス達が酒を持って騒いでいたがドアの開いた音でこちらを向いた
｢……………｣
沈黙が甲板を埋め尽くす
｢Aーー！！！！！｣
『え？ちょっ、まっ！！！』
シャンクスは手に持っていた酒を放り投げ、こちらに抱きついてきた
あまりの勢いと疲労で重くなった体はシャンクスのタックルにも似た抱擁に避けることが出来ず彼と共に床に倒れた
｢よかった！！！
目が覚めたんだな！！！！｣
シャンクスは大粒の涙を彼女に落としていく
白いワンピースは所々水玉模様に変化した
『シャ、シャンクス！！
……心配かけてごめんね』
一瞬、怒ろうと体を強ばらせたが彼の泣きじゃくる様子にフッと体の力が抜け、謝罪の言葉とともに頭を撫でた
泣きじゃくる彼に、彼女は息子のことを思い出した
太陽、怪獣、天才、天使。
それは全部あの子のこと
『ねぇ、シャンクス
私、あの子に会わなくちゃ…
あの子…エースが、どこにいるか、知ってる？』
シャンクスはピタリと動きをとめた
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たろ。(プロフ) - あー泣いた。良い作品ありがとうございます (2022年6月5日 21時) (
レス) @page36 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - ワンピースの小説の中で涙が流れたのは初めてでした。こんなに素敵な作品をありがとうございました！！ (2022年1月31日 1時) (レス) @page34 id: 3ad15612f6 (このIDを非表示/違反報告)
sky*(プロフ) - 久々にこんなに涙を流しました。ワンピースの夢小説を何年も読んできましたが、他のどの作品とも似つかないこの物語が大好きになりました。8章も書いていただきありがとうございました！！！！ (2021年9月6日 13時) (レス) id: 6da2287aaa (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - 素敵なお話を作ってくださり有難うございます。最後を読んだとき、もう涙が止まりませんでした。 (2021年7月5日 23時) (レス) id: 1b091749f7 (このIDを非表示/違反報告)
弱音ハクはオレの嫁(プロフ) - ありがとうございます。素晴らしい作品です。最後は涙無しには読み進められませんでした。 (2021年3月27日 7時) (レス) id: ccc8b6f347 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サン・D・リリア | 作成日時：2020年9月28日 22時
