story393 ページ23
意識のないAを仲間に船に乗せるように言い、シャンクスは戦場へ向かった
「これ以上欲しても両軍被害は無益に拡大する一方だ…!!
まだ暴れ足りねェ奴がいるなら──」
「来い…!!!おれ達が相手をしてやる!!!」
かつては海賊王の船の見習いをやっていた少年が、今や四皇と恐れられる存在になるとは
四皇の中で1番若いシャンクス
だが、この男からは確かに、四皇と呼ばれるほどの気迫があった
その気迫は戦場から一気に戦意を失わせた
黒ひげティーチはまだ時期が早いと、謎の言葉を残し船員とともに戦場を去った
「全員──
──この場は俺の顔を立てて貰おう」
地面に落ちたAの剣を拾い上げた
ロジャーが彼女に贈った剣
「白ひげの弔いは俺達に任せてもらう
戦いの映像は世に発信されていたんだ…!!
これ以上白ひげの死を晒すような真似はさせない!!」
彼女を運ぶ前に取っておいた鞘に優しく剣をしまう
カチンッ
金属音がよく響いた
「負傷者の手当てを急げ!!
戦争は…!!!
終わりだァ!!!」
センゴク元帥の終戦の声はマリンフォードに響き渡った
マリンフォード頂上戦争は幕を閉じた
───
「久しぶりだなソリテール…!!」
シャンクスは鞘にしまわれたAの剣を高らかに掲げ確かにそう言った
“ソリテール”それはこの剣の名である
ロジャーがAにこの剣を渡す前に名付けたのだ
何故ソリテールという名にしたかは不明だ
ロジャー曰く、なんとなく、だそうだ
Aはその名を聞いた時、一瞬顔を顰めたがすぐ笑顔に戻り剣を受け取ったのを、隣にいたシャンクスは覚えていた
────
ソリテール→Solitaire
意味:(フランス語で)孤独
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たろ。(プロフ) - あー泣いた。良い作品ありがとうございます (2022年6月5日 21時) (レス) @page36 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - ワンピースの小説の中で涙が流れたのは初めてでした。こんなに素敵な作品をありがとうございました!! (2022年1月31日 1時) (レス) @page34 id: 3ad15612f6 (このIDを非表示/違反報告)
sky*(プロフ) - 久々にこんなに涙を流しました。ワンピースの夢小説を何年も読んできましたが、他のどの作品とも似つかないこの物語が大好きになりました。8章も書いていただきありがとうございました!!!! (2021年9月6日 13時) (レス) id: 6da2287aaa (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - 素敵なお話を作ってくださり有難うございます。最後を読んだとき、もう涙が止まりませんでした。 (2021年7月5日 23時) (レス) id: 1b091749f7 (このIDを非表示/違反報告)
弱音ハクはオレの嫁(プロフ) - ありがとうございます。素晴らしい作品です。最後は涙無しには読み進められませんでした。 (2021年3月27日 7時) (レス) id: ccc8b6f347 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サン・D・リリア | 作成日時:2020年9月28日 22時