story272 ページ36
宴から２日後
亡きルンバー海賊団船員達の遺骨を持っていく訳にも行かないのでフランキーとウソップは立派なお墓を建てた
細部まで美しく造られたお墓、周りに飾られてるお花はチョッパーが摘んできたものだ
このスリラーバークはブルック達の故郷の西の海からやって来た島、ふるさとの土ならば彼等も少しはゆっくり眠れるとブルックは言った
ブルックは1人お墓の前に座りバイオリンを奏でる
曲は勿論ビンクスの酒
亡き仲間達に挨拶を交わす
ゆっくり休んでくれ
私は新たな海賊の仲間になる
別れを音に乗せていく
ブルックが別れをする中ふたつの足音が聞こえた
｢ああ…びっくりした……
あなた、もうよろしんで？｣
｢ああ、ちょっと寝すぎた…｣
『…私は手を合わせに来ました』
Aは2人に微笑みお墓に目を向ける
私のことは気にしないで…という雰囲気を察しブルックはゾロに話しかける
ゾロは鞘に入ったままの刀を地面に突き刺すと目を閉じ手を合わせる
この刀は雪走という死んだ刀、ゾロはこの刀の供養に来たのだ
Aは手を合わせ目を閉じる
彼女は仲間達のお墓参りに行けてないので代わりと言っては失礼だが手を合わせに来た
仲間達に報告する
6億ベリーの賞金首になったんだ
ルフィという青年が次期海賊王かもしれない
楽しい話を、笑い話を彼等に聞かせる
彼等は笑いながら聞いているのだろう
｢あー…そうだ、私一味に入れさせて貰いました｣
｢へぇそうか…そりゃ運が悪かったな…｣
｢え？｣
バイオリンを奏でるのを止め眠っていたゾロに報告すると彼から返ってきたのは歓迎の言葉ではなかった
その事にポカーンと口を開けるとゾロは口元を弧にしながら続きを言う
｢この一味には手ェやくぞ？｣
｢…ヨホホ！！その様で！！
死ぬ気で頑張ります！！
あ！私、もう死んでますけど！！ヨホホホ｣
ブルックの返答にゾロは優しく笑いかけた
｢Aさんもよろしくお願いします！！｣
ブルックの言葉にAは手を合わせるのをやめて彼の方を向く
どうやらブルックはAが麦わらの一味の船員だと思っているらしい
『ふふっ…ブルックさん、私はルフィくん達の仲間じゃありませんよ？』
ブルックはまた口をポカーンと開けた
彼がAを一味の者だと思うのは不思議ではない、彼等と打ち解けていたのでそう思ったのだろう
彼の表情にゾロとAは笑い、次第に彼も笑った
スリラーバークに暖かい風が吹いた
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リリア(プロフ) - ☆TRICK☆さん» ありがとうございます！これからも頑張ります！！（窓辺の席の私） (2020年7月2日 19時) (
レス) id: a1c1a0f2f0 (このIDを非表示/違反報告)
☆TRICK☆(プロフ) - こんにちは、更新頑張ってください！応援してます!!（隣席より） (2020年7月2日 18時) (レス) id: 75a0db6355 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サン・D・リリア | 作成日時：2020年5月29日 8時
