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story265 ページ29

しかし──


『七武海になるつもりは最初からサラサラねぇ』


長々と綴られた勧誘の言葉が読み終わったAはあっさりと勧誘を断った
即決だった


「!この推薦をお前が受ければもう海軍にも追われず、他の海賊とも無駄に戦闘する必要などなくなるのだぞ?」


確かにこれは電伝虫の向こうにいる誰か言うように悪い話ではない

むしろ七武海の肩書きなど喉から手が出るほど欲しい者達だって沢山いるはずだ
望んでなれるものではない

それをAは躊躇うことなく蹴ったのだ


『悪ぃが、そもそも七武海という制度がどうも気に入らない

それにお前らにとってはそう次々と七武海が落ちると“王下七武海”の名が威厳を失うだろう?

今俺とモリアが七武海交代するのもどうかと思うぜ』


Aの言い分はもっともだった
ルーキー海賊にクロコダイルを倒され次はモリアも倒されるとなると王下七武海の名に傷がつく


「─お前がこの話を受け入れればモリアをすぐにでもインペルダウンに送るつもりだったが…
くま、まだ微かにでも息はあるのか?」


Aへの勧誘は案外あっさり終わり、電話の相手はモリアの安否確認をした
くまは、さぁ…と答える


「生きてさていれば…回復を待ちひとまず七武海の続投を願いたい所

措置についてはその後だ
─そう次々と落ちてもらっては剣鬼のディユが言ったように七武海の名が威厳を失う

この情報は世間に流すべきではない
全く、困った奴らだ」


『お前ら、あいつは王下七武海の1人“暴君”としてかつて世間を騒がせた海賊、バーソロミュー・くまだ』


「な!七武海!!?」


Aは電伝虫で報告してるくまを見ながら皆に王下七武海のくまだと話す


「私の言ってる意味はわかるな?
モリアの敗北に目撃者がいてはならない

世界政府より特命を下す
麦わらの一味を含むその島に残る者達全員を抹殺せよ…」


「……容易い」


『(また1戦するのか、この子達の体はもう限界なのに…)』


ガチャと無機質にきられた電伝虫をしまい、くまは聖書片手に下ろしていた腰を持ち上げ立ち上がる

今やっとモリアの能力から開放されたというのに今度は殺される恐怖に怯えることになる

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リリア(プロフ) - ☆TRICK☆さん» ありがとうございます!これからも頑張ります!!(窓辺の席の私) (2020年7月2日 19時) (レス) id: a1c1a0f2f0 (このIDを非表示/違反報告)
☆TRICK☆(プロフ) - こんにちは、更新頑張ってください!応援してます!!(隣席より) (2020年7月2日 18時) (レス) id: 75a0db6355 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サン・D・リリア | 作成日時:2020年5月29日 8時

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