story117 ページ26
朝食も食べ終わり私はビスタさんに腕を引かれ甲板に行き1戦剣を交わることになった
｢Aさん、また見たことない剣を持っているな｣
『少し前に鍛冶屋さんから頂いたんです
逆刃刀という名前なんです』
少し前に島に立ち寄った時に鍛冶屋さんを見たら失敗作だと嘆いていた店主から貰ったのだ
これなら私が怒って殺そうとしても逆刃刀だから相手が傷つくことはないな！
と思っていたんだけど…
武装硬化したら逆刃の意味無くね？
そう、気づいてしまったんだ…
まぁ、グチグチ言っても仕方ないので私は逆刃刀をよく使うようにしている
｢じゃあ俺が合図をするぞ
よーい…はじめっ！｣
逆刃刀をさやから抜く
ガギンっ！
『！！昔より遥かに一撃が重くなりましたね』
｢ああ、そりゃずっと海賊やってんだ
強くならないとな｣
ガキンッ！！
でも…
ガギン！！
少し…
ガキンッ！！
物足りないな…
『ビスタさん』
｢なんだAさん｣
話している中でも攻撃は止まらない
『ほんの少し本気を出しますね』
｢！逆に今まで全く本気を出していなかったのか……」
ビスタさんから冷や汗が流れ顔が少し歪んだ
私は逆刃刀を強く握りしめる
気絶してもらいますね
『一刀流…気…絶…』
ビスタさんの背後に周り私はビスタさんの首に軽く攻撃を入れた
本当に軽くだから死に至ることはない
もちろん骨も折っていない
要は手刀みたいなのをしたのだ
カクンとビスタさんは力が抜けそのまま倒れた
｢勝負あり！勝者A！！｣
わぁぁと周りから歓声が上がる
近くでこの1戦を見ていたジョズさんがビスタさんを持ち上げる
｢相変わらず強いなAは｣
『いえ、まだまだですよ』
｢そんなに強くなって何を求めてるんだ｣
『………さぁ……………』
私の曖昧な答えにジョズさんは気を使ってくれてそれ以上何も聞かないでビスタさんを運んで行った
『ありがとうございます…』
誰にも聞こえないように言った感謝の言葉は潮風に攫われた
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リリア(プロフ) - ジャネットさん、ありがとうございます！これからも皆さんに喜んでもらえるように頑張ります！ (2020年2月11日 7時) (
レス) id: a1c1a0f2f0 (このIDを非表示/違反報告)
ジャネット(プロフ) - 1万回投票したいくらい好きなお話です…。応援してます！ (2020年2月11日 2時) (レス) id: 0c6808fe65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サン・D・リリア | 作成日時：2020年2月1日 23時
