story93 ページ2
｢お頭ァ〜〜〜！！！｣
｢血を流しすぎてる！！すぐに輸血せにゃあんたの命が！！｣
｢お頭の血は珍しい型だ………うちの船員にゃ同じ血液のやつがいねぇんだ！！｣
珍しい？私の血液も確か“前の世界”とは違くて珍しい血液だった気が…
『タイガーさんの血液型はなんですか？』
｢え？ああ、S型RH-だ、ってなんで人間に言わなくちゃならねぇんだ！黙ってろ！！｣
！S型RH-！？同じだ！
｢だからとにかく輸血を…｣
魚人さんの1人がタイガーさんに輸血しようとするが…
｢入れるな！！！｣
｢そんな血で生きながらえたくはねぇ！！！｣
そこからタイガーさんが血を流しながら語りだしたのは自分が奴·隷だったということ
マリージョアの恐怖、人間の恐怖
｢俺はもう…！！！人間を……！！愛せねぇ…………！！！！！」
『そんなこと言わないでください！！！』
『私の血液はタイガーさんと同じです！！！でも私はタイガーさんが恨む人間です！！！
で、でも！！私の血を使ってください！！』
｢何言ってやがる人間！！｣
『タイガーさんが人間を拒むのであれば！！私は人間を辞めます！！！』
ああ…
『私は化け物になります！！！化け物の血なら使ってくれますか！！！』
言ってしまった…
魚人さんの1人がなにか言いたげだったが私は気にせず大声で話す
『私はまだ！！化け物ではありませんが、いつか世界中の人から“化け物”と呼ばれるようにします！！だから人間ではない、化け物の私の血を使ってください！！』
自分を“化け物”と…
マルコさんに救われたのに…
私は自ら“化け物”に…
『も、もう誰も！！失いたくない！！！
生きてください！！』
声が震える…
手が震える…
視界が揺れる……
｢…………………輸血を………」
｢え、｣
｢Aの血を………俺にくれないか？｣
『…はい！いくらでも！！』
涙が零れた
視界が開け見えたのは…
泣いていたが確かに微笑んで私を見ていたタイガーさんの顔がそこに見えた
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リリア(プロフ) - ジャネットさん、ありがとうございます！これからも皆さんに喜んでもらえるように頑張ります！ (2020年2月11日 7時) (
レス) id: a1c1a0f2f0 (このIDを非表示/違反報告)
ジャネット(プロフ) - 1万回投票したいくらい好きなお話です…。応援してます！ (2020年2月11日 2時) (レス) id: 0c6808fe65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サン・D・リリア | 作成日時：2020年2月1日 23時
