story48 ページ4
気がつくと男はひとりぽつんと真っ暗闇の中にいました。
ここはいったいどこなのかさっぱり分かりません。
自分の手のひらさえ見えないほどの暗闇です。
神様の声が聞こえてきました。
「ここは暗闇の世界だ。１０日の間、闇の時間に耐えよ」
つまりじっとしていればよいのです。
男はなんだそんな簡単なことか、と安心しました。
ただし、と神様は続けます。
「おまえが手を伸ばせば、そこに扉がある。扉の向こう側は光の世界。
神になるために必要なすべてのものが見えるが、
試練の１０日間は、決してその扉を開けてはならぬぞ。」
男は目の前に扉があるのを感じました。
何も見えないのに、確かにそこにあるのが分かります。
絶対に開けるものか、と男は心に決めました。
１０日間我慢すれば、神になれるのだから。
男は最初のうちはじっと座り、様々なことを考えていました。
神になったら何をしようか、
神々の国はどんなところだろうか。
そして、そして…
あの扉を開けたら何が見えるのだろうか。
なんとか９日目までは我慢したのですが、
扉の向こうがどうにも気になって仕方ありません。
男は考えました。
どうせ自分はあと１日で神様になれるのだから、ほんの少し早いがちょっとくらい見てもいいだろう。
男はそっと手を伸ばしました。見えない扉の固い表面を探ると鍵穴のようなものに触れました。
男は鍵穴を覗きこみました。
たちまち猛烈な光が洪水のように押し寄せてきました。
目を閉じたいのに目を閉じることができません。
想像もしたことのない光景が、男の視界いっぱいに広がり、刺すように目に入ってきます。
これが神の世界……
身体が震えるような思いにとらわれたとき、男は目の前が真っ暗になり、安心したのか意識を手放しました。
男は目を覚ましました。
そこは言うなれば桃源郷。
「だから言っただろう人間ごときが神になれるわけがない！」
「この男はどうするんだ。神の試練に失敗した、殺すか」
神々達が自分のことをどうしようかと話している。
このまま何も言わなければ自分は殺されてしまう。
「待ってください！どうか、どうか私を神々の仲間にお加えください！」
男は初めての相手に頭を下げた。
神々は下界の人間をたくさん見てきた。
もちろんこの男も、
神々は男を情けから神にすることにしました。
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あ - 神になりたい男の話、二ノ国のお話ですね。 (2020年12月31日 12時) (
レス) id: 42c1894b0b (このIDを非表示/違反報告)
リリア(プロフ) - ゆきなさん、ナミのお母さんのベルメールさんは助ける予定です！ですがくいなを助けることは出来ません！すいません。理由はくいなは家の階段から落ちて亡くなったので助けかたが分かりません！すいません。 (2020年1月17日 17時) (レス) id: a1c1a0f2f0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 喫茶店World…これからも無理せずに頑張ってください！楽しみにしてます！ナミの家族とゾロの所の女の子助けてください！お願いします！ (2020年1月17日 11時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
廃人君 - このまま喫茶店Worldを続けてください。 (2020年1月12日 23時) (レス) id: 351576e15a (このIDを非表示/違反報告)
セリア(プロフ) - このまま続けてほしいです！ (2020年1月12日 21時) (レス) id: 4bf6bf58c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サン・D・リリア | 作成日時：2019年12月21日 22時
