四つ・ミサキ階段 ページ4
Kou、side
時が流れるのが早いとはこのこと。
目の前には血がピチョン、ピチョン……と垂れている階段。
異変は今日の朝からだった。
うちの組の横尾と佐藤が消えたのだ。
クラスメートにあいつら二人の事を聞いてみるとみんな口を揃えて、「誰?」 と言うばかり。
こりゃもう怪異の仕業でしかないわけだ。
ということで、花子に理由を聞きに行ったところだ。
そこには先輩もいて、彼女のクラスでも一人生徒が消えたらしい。
で、この階段の前にいる次第だ。
「じゃ……行こうか
四段目を踏むんだっけ?」
花子が確認を行いながら言った。
その声を合図に合図をかける。
「せ────の」
「い────ち」
「に──────い」
「さ────────ん」
「し」
四段目を踏んだと共にぱちゃん、と水が鳴った。
目の前に広がるのはどこか昔を感じさせる薄暗い階段。
赤い鳥居。
火の
上へ上へと続く階段。
「ここが…」
と息をのむ先輩とオレ。
初めて身をおとした境界は一つの別世界だった。
「ミサキ階段ね」
「好き勝手してくれてんじゃん」
花子が面白そうに、上を見上げた。
オレもつられて上を見上げる。
ぼやっとした人影が視界に写った。
アイツって……
「ありゃ。新たなる被害者ってカンジ?」
そう。転校生の 平 A 。
97人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夕雨(プロフ) - 焼き鮭(・・3鮭)さん» 「焼き鮭ちゃん!」cv鬼頭あかり、になりますね!(全力でからかっていくスタイル) (2020年7月5日 17時) (レス) id: 1aaf65a1f6 (このIDを非表示/違反報告)
夕雨(プロフ) - しばらくの間更新停止とさせていただきます。応援してくださった皆様ありがとうございました。またネタとか色々考えついたら更新しようと思います。ご迷惑お掛けします (2020年7月5日 13時) (レス) id: 1aaf65a1f6 (このIDを非表示/違反報告)
焼き鮭(・・3鮭) - 待って…やっぱ…なしにしてください…_(:3」z)_お願いします… (2020年7月5日 12時) (レス) id: 20ac6cb932 (このIDを非表示/違反報告)
焼き鮭(・・3鮭) - 名前…関係ないけど…焼き鮭(・・3鮭)になる… (2020年7月5日 12時) (レス) id: 20ac6cb932 (このIDを非表示/違反報告)
夕雨(プロフ) - いつきさん» コメントありがとうございます!最近全然投稿出来てなくてすみません、もう少ししたら投稿できると思うのでしばしお待ちを! (2020年3月31日 13時) (レス) id: 1aaf65a1f6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:夕雨 | 作成日時:2020年1月12日 18時