にじさんじの受付嬢、有能な件【2j3j】 (ページ18)

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笑う者ページ18

Aside
？？「お疲れ様、Aちゃん」

『あ、雛月さん。お疲れ様です』

本社の曲がり角でVとして活動している私のマネージャーである雛月さんがいた。

雛月「聞いたよ。一躍人気者になったんだってね」

『そんな事ないですよ。それに人気になったのだってあの時居た皆さんのおかげだし』

雛月さんは基本的には人事課の人だけど私のマネージャーも担当してくれている凄い人。

雛月「いいよ？そんな無理に敬語使わなくても。おじさん別に怒んなしい」

『……………分かったよ』

自販機のボタンを押して飲み物を出し、2人してソファーに座った。

雛月「Aちゃんが入社して2年かぁ………。あの時はまさかあんな事がここ迄丸くなるとは思わなかったよ」

『私もあんたが面接官でマネージャーとか思いたくなかった』

雛月「めっちゃストレートに言うじゃん！」

ケラケラと笑いながら缶コーヒを飲む雛月さんをチラッと見る。

『………………他の子達を切り捨ててまで私の事採用したかったの？』

雛月「いや？最初はこんな子が本当に仕事が出来るのかと思ったよ。けどAちゃんの事見てて思ったんだ。どれだけ口が悪かろうと、どれだけ悪態つこうと、誰かを咄嗟に守れるくらいの観察力と動体視力は持ってるんだなって」

『たかがそんな理由で採用したの？まぁVじゃなくて受付だったけどね私』

そう言うと雛月さんはまたケラケラ笑った。

周りを照らす明るい笑顔。

アイツにそっくりだ。

いつだってお前は私の前を歩いてた。

迷わないように道標になって護ってくれた。

私が自分を見失わない様にずっとずっと背中を押してくれていた。

私に生きる意味を、存在価値を教えてくれた。

どれだけ私が心を開かなくても、懸命に、馬鹿みたいに私の傍に居てくれた。

「みんな、お前の事大好きだってよ！」

私は心のどこかで願っていたのかもしれない。

その場所に、貴方の横に居たいと。